PHPspeed でデータベースのパフォーマンスをチェック



近年は、WordPress をはじめとする CMS(コンテンツマネジメントシステム)が Webサイトやブログの基礎として世界的に使用されていますが、そのコンテンツデータを効率的に蓄積しているのが MySQL などの データベース(DB) です。

データベースの読み出し、書き出しにかかる時間は、Webサイトの表示速度などのパフォーマンスにも大きく影響を与えるため、データベース自体のパフォーマンスも非常に重要です。



ただ、CMS を使用する場合、データベースへ直接アクセスすることはないため、サーバーを単に使ってみるだけでは、データベースのパフォーマンスはわかりません。

そこで、昨年も実施したベンチマークツールを利用したテストで、各レンタルサーバーにおけるデータベースのパフォーマンスをチェックし、比較してみたいと思います。



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データベースのパフォーマンスを PHPspeed でチェック

データベースにもいろいろ種類がありますが、一般的に共用サーバーで使用されているのは MySQLPostgreSQL です。PostgreSQL は使用できないレンタルサーバーもあるため、MySQL が使用されていることがほとんどでしょう。

最近は、MySQL の派生であり、より高速な MariaDB を採用する mixhost なども現れてきており、各社の今後の動きにも注目したいところです。



さて、今回データベースのパフォーマンスをチェックするにあたり、PHPspeed を用いました。

PHPspeed は、PHP で動作するアプリケーションやデータベース、サーバー自体のパフォーマンスなどを、計 6つのテストで総合的にチェックできるツールです。

この 6つのテストのうち、データベースの処理に関する以下の 2つのテストのデータをあわせて比較します。


  • Synthetic MySQL Test(総合的な MySQL テスト / どれだけ早くデータベースに読み書きできるかをテスト)
  • Real World PHP w/ MySQL Test(MySQLを用いた PHP の実環境テスト / MySQL へのアクセスを含めた 4つの違ったサイズの PHP ページを読み込む時間を計測)



以上、データベースを絡めた 2つのテストの結果を比較してみました。


ベンチマークの実施条件などの概要

利用するデータベースはいずれも MySQL で、mixhost のみ MariaDB を用います。また、PHP のバージョンは PHP5.6 に統一して実施。(WebARENA のみ、PHP5.6 が利用できないため、PHP5.3)



実施時間に関しては、平日に時間帯を変え、2~3時間おきに計 8回実行しました。

レンタルサーバーは昼間と夜間帯では負荷が異なることが多く、実際のばらつきなどもチェックするために、朝の9時~夜の2時にかけて、となるべく広い時間帯になるよう実施しています。


データベースのパフォーマンス比較

では、テストの結果を見てみましょう。

いずれのテストも、数値が大きいほうがよりパフォーマンスが高いことを示します。

各ツールの結果に対しての順位をそれぞれ出し、次にその順位をトータルでランク付けして、「総合順位」としました。その総合順位の順に上から並べています。


Synthetic MySQL Test 順位 Real World PHP w/ MySQL Test 順位 総合順位
mixhost 13,903 2 8,371 4 1
heteml 3,644 6 9,014 3 2
WADAX 5,629 3 7,730 6 2
エックスサーバー 2,451 8 9,952 2 4
WebARENA 16,600 1 5,297 9 4
ロリポップ! 3,733 5 6,590 7 6
CPI 3,790 4 6,396 8 6
カゴヤ 1,659 12 11,987 1 8
sixcore 2,105 10 7,870 5 9
クローバー 2,270 9 4,983 11 10
ABLENET 3,618 7 3,035 13 10
さくら 1,048 13 5,071 10 12
お名前.com 1,928 11 4,909 12 12
Bizメール 1,031 14 2,380 14 14
iCLUSTA+ 751 15 361 15 15



結果としては、前評判通り、MySQL より高速な MariaDB を使用した mixhost が堂々の 1位となりました。テストの成績が高い場合、テスト自体も非常に早く終わるのですが、確かに mixhost はかなりサクサク進む感じでした。

また、昨年サーバー環境を一新した、heteml が 昨年の 6位から 2位へと大きく躍進しています。昨年 1位にいた WADAX も、まだ 2位は堅持しましたね。


データベースのパフォーマンスをベンチマークテストで比較まとめ

以上、データベースのパフォーマンスをベンチマークテストで比較した結果を見てみました。

PHP テストと同様、昨年と比べても上位層と下位層の入れ替わりはあまりないです。PHP・データベースの両方とも飛びぬけて成績がいいサーバーはありませんが、昨年も上位の WADAX はどちらも 2位につけましたので、サーバーの処理能力にかけては優秀と言えるでしょう。



ただ、実際にレンタルサーバーを利用する上では、データベースを単独で利用することはほぼありませんので、Webサーバーのパフォーマンスや安定性などを含め、トータルでのパフォーマンスをチェックしてサーバーを選ぶことが大事です。

サーバートータルでのパフォーマンス結果は、以下に掲載していますので参考にしてみてください。



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