ロリポップ!の全プランの性能をベンチマークで徹底比較



初心者からネットビジネスオーナーまで、多くのユーザーに愛用されている格安レンタルサーバーである、ロリポップ!。近年は「格安」「初心者向け」というイメージを払しょくし、より幅広い層のユーザーに対応するよう、サーバー環境の刷新やイメージアップに努めています。

現在、ロリポップ!には、月額100円で利用できる「エコノミー」プランから、法人向けの「エンタープライズ」プランまで、全部で 5つのプランが用意されていますが、はたして 5つのプランに性能の違いはあるのでしょうか?

今回は、ロリポップ!のプランの毎の性能の違いを、各種のベンチマークツールなどを利用して実測し、徹底的に比較してみたいと思います。

(※ 2020年8月に実施した、全プランリニューアル後のデータです(エンタープライズは4月に先行リニューアル済みのため、4月の測定値))


ロリポップ!の 5つのプランの違いとは?

ベンチマークで比較する前に、まず 5つのプランのサービスやサーバーのスペックの違いについて、ざっと見てみましょう。

細かい仕様などの違いについては、ロリポップ!の公式サイトを見ていただくとして、ここでは各プランの違いによって、何ができたりできなかったりするのか、その概要をわかりやすく説明してみたいと思います。


プラン毎にできること・できないこと

ロリポップ!の場合、プラン毎にディスク容量が大きく異なっていたり、使用できるデータベース数が違うなどの差がありますが、ざっくりとサービス上でできることと、できないことの違いを比較してみたいと思います。


初期費用 月額料金 独自ドメイン WordPress 転送量 電話サポート バックアップ
エコノミー 1,500円 100円 50個 × 50GB/日 × 有料
ライト 1,500円 250円~ 100個 1 100GB/日 × 有料
スタンダード 1,500円 500円~ 200個 50 150GB/日 有料
ハイスピード 無料 500円~ 無制限 無制限 200GB/日 無料
エンタープライズ 3,000円 2,000円~ 無制限 無制限 400GB/日 無料



以上のように、独自ドメインの設定できる数(=サイトの作成可能数)や WordPress の設置可能数(データベース数)などに違いがあります。また、サービス面では電話サポートが使えるプランと使えないプラン、有料オプションであるバックアップが無料になるプランなどがあります。

その他に関しては、細かい点を除き、ほぼ同じことができますので、プランを選択するときはこれらの点を中心にチェックするといいでしょう。

なお、ハイスピードプランは初期費用無料+月額料金500円~と非常にお得になっています。(月額料金はスタンダードと同じになっていますが、これは最低料金のため、契約月数によって料金は異なってきます。)


プラン毎のサーバーのスペックに違いはあるか?

一方、肝心のサーバー自体の仕様ですが、以前はプランによってサーバースペックの違いはなかったものの、ハイスピードプランのリリースとともに違いが見られるようになりました。

具体的には、ハイスピードとエンタープライズは、Web サーバーにより高速な LiteSpeed を使用しています。それ以下のプランでは、従来の Apache を採用しています。

ロリポップ!では、ユーザー自身が使用しているサーバーの具体的なスペック(使用している CPU やメモリの容量など)は確認できませんので、以下で説明する具体的なパフォーマンスの差を参考にしてみてください。


ロリポップ!のサーバーパフォーマンスをベンチマークツールでチェック

では、早速ロリポップ!の各プランにおける、サーバーパフォーマンスを、各種のベンチマークツールでチェックし、比較してみましょう。

エコノミープランに関しては、データベースが利用できないため HTML サイトでの計測とし、他のプランは WordPress サイトで計測しています。(エコノミーでも SQLite は利用できるため、WordPress の設置は一応可能ですが、ある程度のスキルが必要なため、通常は使われない)


Webサーバーの安定性

まず、サーバーで最も重要な「安定性」です。

調査は Webサーバーの監視ツール「monitis」を利用したもので、約 7日間× 7か月間に渡ってサーバーからの応答状況(安定性)と応答速度をモニタリングした結果を比較します。



「応答なし回数」は、リクエストを送ったにもかかわらず、サーバーから応答がなかった(または、かなり遅かった)、つまり Webサイトの表示ができなかった可能性があると考えられますので、応答なしの回数が少ないほうが安定性の高いサーバーといえます。

また、「応答速度」は、外部からサーバーに対してサイトのデータを送るよう命令を送った際(HTTPリクエスト)に、どのくらいで応答を返してきたかを計測したもので、数値が小さいほうが応答は速いため、より良いサーバーということになります。


応答なし回数 平均応答速度
エコノミー 0 16.5
ライト 0 295.2
スタンダード 0 311.5
ハイスピード 4 169.8
エンタープライズ 0 213.8



まず、エコノミーに関しては、格段に応答速度が速いですが、これはプランの性質上、データベースを使用することができないため、単独の HTML サイトゆえに処理が非常に軽い、ということが大きく影響しています。他のプランは、すべて WordPress サイトで計測しているため、条件が異なります。

決してエコノミーのサーバーの能力が高いわけではありませんので、エコノミーに関しては、あくまで参考値として見てもらえればと思います。これは、次に見る WordPress の表示速度の結果も同様です。



残りのプランを比較してみると、ハイスピードで数回応答なしが発生していますが、おおむねライトとスタンダードが同等、ハイスピードとエンタープライズがそれより高速で同等、といったイメージです。

これは、ライトとスタンダードが従来の Apache を使用しているのに対して、ハイスピードとエンタープライズが Webサーバーにより高速な LiteSpeed を使用していることが影響していると考えられます。


WordPress の表示速度をチェック

次に、各サーバーに設置した WordPressサイトの表示速度を比較してみます。表示速度の計測には、同じく monitis を使用しています。こちらも約 7日間× 7か月間に渡る調査結果です。

結果の数値については、小さいほうが速く表示できるということを意味しますので、数値が小さいほうがより良いサーバーということになります。(計測に使用したWebサイトのデータは共通)


平均表示速度 最速 最遅
エコノミー 1.01 0.80 4.98
ライト 1.41 1.21 45.44
スタンダード 1.36 1.20 5.41
ハイスピード 1.27 0.96 3.64
エンタープライズ 3.68 2.07 15.32



こちらもライトとスタンダードが同等のレベルですが、ライトのほうがややブレ幅が大きい感じです(最遅の値が大きい)。

一方、さすがにロリポップ!が一番力を入れているだけあり、ハイスピードは表示速度でも非常にいい値を出しています。エンタープライズに関しては、今回やや精彩を欠いている結果でした。


ロリポップ!の全プランをベンチマークで徹底比較まとめ

以上、ロリポップ!の全 5プランを、スペックから各種ツールでのパフォーマンスデータをもとに比較してみました。

以前はサーバーのスペック自体が同じということもあり、基本的にはプランによる大きな差はありませんでしたが、ハイスピードプランのリリースによって大きく変わりました。

料金的にも今回のリニューアル時に、ハイスピードが初期費用無料+月額費用もスタンダードと同じ 500円~になったため、複数の WordPress サイトを作る可能性があるのなら、最初からハイスピードプランを選ぶのが圧倒的におすすめです。



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