「ロリポップ!」v.s.「さくらのレンタルサーバ」-機能とパフォーマンスを徹底比較!



格安サーバーの会社で最もよく知られているのは、間違いなくロリポップ!を運営する GMOペパボ株式会社と、さくらインターネットでしょう。

どちらも20年近くの運営歴がある、レンタルサーバー黎明期からの老舗レンタルサーバーです。数しれず消えていった格安レンタルサーバー会社の中で生き残ってきたつわものでもあります。

今回は、この GMOペパボ株式会社の提供する共用サーバーサービス「ロリポップ!」と、さくらインターネットが提供する共用サーバーである「さくらのレンタルサーバ」のプランについて、そのサービス概要からサーバーの実際の性能までを比較してみました。



各サーバーの主な違いをざっくりまとめると、こんな感じになります。

  • ロリポップ!:新しい機能を取り入れるのが比較的早く、使い勝手などユーザー目線でのサービス提供がメリット。パフォーマンスも高い。
  • さくらのレンタルサーバ:新機能やサーバースペックの更改は遅いが、東証一部上場企業ならではの堅牢性と安定性がある。



以上から、以下のような結論になります。


「ロリポップ!」v.s.「さくらのレンタルサーバ」の結論
 ・ハイスペックのサーバーを利用したい人ロリポップ!

 ・東証一部上場企業の安心感を得たい人さくらのレンタルサーバ




では、具体的に比較した内容の詳細を見ていきましょう。


ロリポップ!とさくらのレンタルサーバのスペック~サービスの詳細を比較

最初に、両社サービスの違いについて見ていきましょう。まずは、主なサービス概要からです。


主なサービスの違い

以下に、両社における各プランと価格帯毎にディスク容量、マルチドメイン数(設置可能な独自ドメイン数)、転送量の目安を一覧にしました。


ロリポップ! さくらのレンタルサーバ
プラン名 ディスク容量 独自ドメイン/データベース 転送量 月額料金 ディスク容量 独自ドメイン/データベース 転送量 プラン名
エコノミー 20GB 50個/なし 50GB/日 100円台 10GB 20個/なし 40GB/日 ライト
ライト 100GB 100個/1個 100GB/日 250円台
スタンダード 150GB 200個/50個 150GB/日 500円台 100GB 100個/20個 80GB/日 スタンダード
ハイスピード 250GB 無制限/無制限 200GB/日 1,000円台
1,500円台 200GB 150個/50個 120GB/日 プレミアム
エンタープライズ 1TB 無制限/無制限 400GB/日 2,000円台
2,500円台 300GB 200個/100個 160GB/日 ビジネス
4,000円台 500GB 200個/200個 200GB/日 ビジネスプロ



古くからのライバルだけあり、おおむね似たようなプラン構成になってはいますが、いくつかの価格帯で違うプランが用意されています。ここは運営方針の差が出ているところだと思いますが、以前ロリポップ!は低価格帯重視で戦っていたところから、徐々に上位プランも提供し始めているため、攻めている場所が若干違いますね。

ディスク容量やデータベース数などのスペック的には、ロリポップ!2020年8月のリニューアルにより、大幅に上の状況になりました。ほぼすべてのスペックで、ロリポップ!はさくらを上回っていますね。


転送量とは?
Web サイトの表示の際に、サーバーから閲覧者の PC に向けて送られるデータ量のこと。Web サイトへのアクセス数が多く、この転送量の上限をオーバーすると、アクセスが遮断され、サイトが閲覧できなくなってしまう可能性がある

サーバースペックの違いをチェック

次に、サーバー周りのスペックの違いをチェックしてみましょう。


ロリポップ! さくらのレンタルサーバ
Webサーバーソフト Apache(アパッチ)/
ハイスピード以上は LiteSpeed(ライトスピード)
FreeBSD
記憶媒体 オールSSD HDD
データベース MySQL MySQL
CPU 非公開 Intel Xeon(4コア)
(スタンダードは10コア)
メモリ 非公開 18MB~48GB
PHP モジュール版(ライト/スタンダード)
LiteSpeed 版(ハイスピード以上)
CGIモード(ライト)
モジュールモード(スタンダード以上)
高速化機能 HTTP/2・ロリポップ!アクセラレータ・コンテンツキャッシュ機能 HTTP/2
アクセス増対策 ○(同時アクセス数機能拡張(ブースト機能)) ○(リソースブースト機能)



サーバースペックに関しては、ロリポップ!が非公開になっている点が多いため、やや比較が難しいです。さくらのレンタルサーバは、利用しているサーバーのスペックをユーザー自身が確認できる仕組みになっていますので、透明性が高いところはメリットです。

ただ、ロリポップ!のハイスピードプラン以上は、高速な読み書きが可能な SSD や高速処理が可能な LiteSpeed サーバーを使用しているなど、さくらと比較しても優勢になる可能性があります。


その他の主なサービスの違い

次に、その他の仕様の中で違いがみられるものや、重要な機能やサービスと思われるものをいくつかピックアップし、比較してみました。


ロリポップ! さくらのレンタルサーバ
無料独自SSL ○(Let’s Encrypt) ○(Let’s Encrypt)
WAF(Webアプリケーションファイアウォール)
バックアップ 有料(Web/メール/データベース)
※ハイスピード以上無料
○(Web&WPデータベース:最大8回分)
 バックアップからの復元 △(バックアップサービス利用時は無料) ○(無料)
プラン変更 ○(上位) ×
電話サポート △(スタンダード以上)・チャットサポートは全プランあり ○(全プラン)
アダルトサイト × ×
データセンター 国内 国内
お試し期間 10日間 14日間
キャンペーン 初期費用無料など 特になし



HTTP/2 など、新し目の機能に関しては、やはりロリポップ!側のフットワークが軽く、導入が速い傾向があります。また、プラン変更ができないのは、さくらのレンタルサーバの大きなデメリットです。

一方、さくら側のメリットと言えば、最安プランでも電話サポートが利用できること、ロリポップ!に比べるとお試し期間が少し長いことなどが挙げられます。


各サーバーのパフォーマンスを比較

では、次に各サーバーのパフォーマンスを比較してみましょう。サーバーの性能はスペックだけではわかりません。そのため、実際に各サーバーを使用して検証を行った内容から、実際の能力差を見てみたいと思います。

比較に使用するのは、当サイトで独自に調査したデータで、同じ価格帯のプランである、ロリポップ!「スタンダード」さくらのレンタルサーバ「スタンダード」を使用した結果です。

※2020年8月のロリポップ!リニューアル後の計測データです

サーバーの安定性を比較

まず、サーバーで最も重要な「安定性」からチェックします。

調査は Webサーバーの監視ツール「monitis」を利用したもので、約 7日間× 7か月間に渡ってサーバーからの応答状況(安定性)と応答速度をモニタリングした結果を比較します。



「応答なし回数」は、リクエストを送ったにもかかわらず、サーバーから応答がなかった(または、かなり遅かった)、つまり Webサイトの表示ができなかった可能性があると考えられますので、応答なしの回数が少ないほうが安定性の高いサーバーといえます。

また、「応答速度」は、外部からサーバーに対してサイトのデータを送るよう命令を送った際(HTTPリクエスト)に、どのくらいで応答を返してきたかを計測したもので、数値が小さいほうが応答は速いため、より良いサーバーということになります。

Webサーバーの応答状況(安定性)と応答速度

応答なし回数 平均応答速度
ロリポップ!
「スタンダード」
4 169.8
さくらのレンタルサーバ
「スタンダード」
0 848.1

※無断転載禁止

まず、応答なし回数については、さくらのほうが少なく、より安定しているように見えます。

一方、応答速度に関しては、ロリポップ!がかなり速いです。
さくらは当サイトで計測している他の会社と比較してもかなり遅く、最下位レベルのため、ロリポップ!のリニューアル状況から考えても、ここは当然の結果と言えるでしょう。

WordPressの表示速度を比較

次に、各サーバーに設置した WordPressサイトの表示速度を比較してみます。表示速度の計測には、同じく monitis を使用しています。こちらも約 7日間× 7か月間に渡る調査結果です。

結果の数値については、小さいほうが速く表示できるということを意味しますので、数値が小さいほうがより良いサーバーということになります。(計測に使用したWebサイトのデータは共通)

WordPress の表示速度

平均表示速度 最速 最遅
ロリポップ!
「スタンダード」
1.27 0.96 3.64
さくらのレンタルサーバ
「スタンダード」
3.39 1.80 4.66

※無断転載禁止

こちらはすべての値でロリポップ!が速いため、ロリポップ!の完全勝利といった感じです。

格安サーバーを提供しているいずれの会社でも、最も人気があるプランはこの500円台の「スタンダード」プランですが、このプランで大きな差がついているのは、ロリポップ!が、高いパフォーマンスが出るように狙って調整しているからかもしれません。実際にリニューアル以降は、各サーバーに設置した WordPress のパフォーマンス状況をチェックしていると公表しています。


まとめ

以上、GMOペパボ株式会社のロリポップ!と、さくらインターネットの共用サーバープランについて、概要と安定性、Webサイトの表示速度について、簡単に比較してみました。

格安サーバーの老舗として人気を二分する各社でありますが、現状ではスペック、パフォーマンスの両面において、ロリポップ!のほうが上と言っていいでしょう。

また、さくらのレンタルサーバは、プラン変更が一切できないので、最初は安いプランから始めて、アクセスが増えてきたら上位プランに変更したい場合には、迷わずロリポップ!を選びましょう。

特に、ロリポップ!の大幅リニューアルに伴い、ハイスピードプランが初期費用無料+最安で月額500円と、スタンダードプランと同じ値段で利用できますので、ロリポップ!の「ハイスピード」プランが圧倒的におすすめです。

ただ、応答なし回数に関しては、過去の長い調査状況からみても、さくらのほうが安定性が高めのため、慎重を期したい人は東証一部上場企業でもあるさくらのレンタルサーバを選ぶのがいいかもしれません。



以上の結論から、ロリポップ!とさくらのレンタルサーバは、それぞれこんな人におすすめだと言えます。


ロリポップ!がおすすめな人

  • 低価格帯プラン(~ハイスピードプランまで)を利用したい人
  • 安めのプランから始めて、アクセスに応じてプラン変更したい人

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さくらのレンタルサーバがおすすめな人

  • 高価格帯プラン(プロ以上)を利用したい人
  • 東証一部上場の安定性を求める人

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