レンタルサーバーの機能チェック



ビジネスの土台としてレンタルサーバーを選ぶ場合に最も重要な7つのポイントについては、「ネットビジネス初心者が見逃しがちなレンタルサーバー選びの7つの罠」で詳しく書きました。もしまだご覧になっていない方がいたら、まずは上記の記事をご確認ください。

前述の「7つのポイント」は、ネットビジネスを行ううえで最も考慮すべきポイントではありますが、実際にレンタルサーバーを使用する場合には、ディスク容量やマルチドメイン数など、実際的な機能についても当然確認する必要があります。また、その対象になる機能もそれなりに沢山あります。

リアルな店舗選びに例えると、最も考慮すべき「7つのポイント」は主にビルの安全性や安定性を中心にしているのに対し、こちらは、その店舗の細かい設備周りを確認するようなものです。キッチン回りに余裕があるか、トイレが共同になっていたりしないか、など実際に店舗を経営するにあたり、実務的なレベルでそのお店全般をチェックするような感じですね。

いくら店舗として安定した集客をできる状況であったとしても、あまりお客が来ない住宅街に大きな店舗を構えてしまう(ディスク容量が大きい)と無駄に賃貸料金を多く払うことになる、というようなことも考えられます。

もちろん、1つの店舗を分割して複数の店舗を開いたり(マルチドメイン)、上手に仕切って倉庫にしたりする(WebDAV 機能でオンラインストレージにする)ことができれば、十分その賃貸料に見合った価値を得ることができますので、そういった機能のバランスを見ることもとても重要です。



レンタルサーバーの仕様は、一見同じように見えても、実は細かい点で違いがあって、意外な盲点があることもあります。支払いをした後に「あれ、これってできないの?失敗した!」といったことにならないように、面倒ではあってもしっかり細かい仕様も確認しておきましょう。

ただ、初心者の場合は、最初から高度なことはしませんので、細かい仕様にまでこだわる必要はないと思います。特別な用途がなければ、今はどのレンタルサーバーも機能が非常に充実していますので、基本的な使い方をする分には問題ありません。

特に当サイトでおすすめしているレンタルサーバーについては、基本的に機能としては十分と考えていいと思います。注意すべき機能や仕様がある場合は、各サーバーのレビューに詳しく書いていますのでチェックしてみてください。

もちろん、すでにやりたいことが明確になっていて、そのうえで必要な機能があるのであれば、それに見合った機能を持っているレンタルサーバーを選びましょう。



では、以下に最低限チェックしておきたいサーバーの各仕様とその注意点などについて簡単に解説します。

レンタルサーバーの仕様には、初心者には若干わかりにくい用語などもありますが、共用サーバーの場合は後から機能の拡張などができないことが多いので、事前にしっかり理解しておきましょう。



チェックすべきレンタルサーバーの各機能

ディスク容量

まずは、このディスク容量をチェックしましょう。このディスク容量とは、ユーザーが使えるサーバー内の最大容量を指しています。

多くの共用サーバーでは、「Webサイトのデータ」、「メールのデータ」、そして「データベース」の容量を含めたトータルの容量をこの「ディスク容量」としていますが、中にはそれぞれの容量が別々に設定されているところもあります。

Webサイトのデータの格納場所としては、当サイトでおすすめしているサーバーであれば基本的に容量は十分で、むしろ余るところが多いでしょう。

注意する必要があるとすれば、大きな画像を沢山使用する場合と動画の配信をするような場合、ファイルサーバーとして利用する場合くらいです。

動画についても、現在は Youtube 等の動画サイトに UPして、タグを張るだけのことが多いと思います。その場合はサーバーにデータを置くわけではありませんので、サーバーの利用量を心配する必要はありません。



ただ、盲点といえるのが、メールのデータです。

一般的にテキストベースのメール1通当たりのデータは数キロバイトから、画像や文字装飾を含む HTMLメールでも百数十キロバイト程度で小さいのですが、中に重いデータを添付したメールがあったり、メールマガジンを大量に購読しているような場合には、想像よりも早く容量の上限に近くなってしまうことがあります。

また、サーバーの仕様によっては、メールアドレス1通当たりの最大ディスク容量が決められているところもあります。

引っ越し時に昔のメールデータをそのまま引き継いだりすると、新たに受信するメールの量が多くなくても、過去のデータだけでGB単位の容量を占有してしまうこともありますので、自分の普段利用しているメールの容量なども含めて事前にチェックしておいたほうがいいでしょう。


マルチドメイン数

マルチドメイン数とは、一つの契約で設定できる「独自ドメイン」の数を指しますが、これがレンタルサーバーによりかなり差があります。

現在はマルチドメイン数が無制限のサーバーも多くなってきてはいますが、中には1個のみ可能であったり、最大5個までという制限があるところもあります。

ネットビジネスの中でも、特にアフィリエイトの場合は複数のサイト構築を行うことが普通ですし、ブロガーでも複数のブログを運営する人が多くなってきています。

マルチドメインの数はオプションなどで拡張することができるところがほとんどありませんので、いざサイトやブログを増やそうとしたときに、別契約をしたり、引っ越しをしなければならなくなります。

ですから、将来的にも自分が想定するだけのドメイン数を利用できるのかをきちんと確認しておきましょう。

また、近年はごく少数ですが、独自ドメインを設定する際に設定料金が発生するレンタルサーバーもまだありますので、注意しましょう。

なお、ネットビジネスをするのであれば、独自ドメインの取得は必須と言えます。年1,000円程度で取得できますが、このたった数千円に投資しなかったことによる損失は意外に大きいものですので、ぜひ独自ドメインは取得しましょう。

独自ドメインについては、「独自ドメインの基礎知識」で詳しく説明していますので、あわせてご覧ください。


データベース数(MySQLや PostgreSQLの利用数を含む)

近年は、簡単にサイトの管理や構築ができる CMS(コンテンツマネジメントシステム)の利用率が非常に高くなっています。特に WordPress を利用したサイトやブログの数は、うなぎ登りと言っていいでしょう。

CMS を利用する際に重要なのが、このデータべースです。CMS に含まれる各種のデータを効率的な形で整理し、保管している、データの保管庫のようなものです。

複数の CMS を運用するのであれば、それに見合った数のデータベース数を用意するのが定石ですので、もし WordPress サイトを複数作りたいのであれば、その数だけデータベースを使用できるかどうかを確認しておきましょう。

ちなみに、1つのデータベースに複数の WordPress を設置することもできますが、後々面倒なことになるので、避けたほうがベターです。(レンタルサーバー失敗体験談にも、そのトラブルについて書いています)

なお、データベースは一般的に「DB」と訳されることも多いので、あわせて覚えておくといいでしょう。

レンタルサーバーにおけるデータベースの仕組みについては、「レンタルサーバーとデータベースの仕組み」で説明していますので、詳しく知りたい方はご覧ください。


メールの各種仕様

独自ドメインを取得したら、そのドメインでメールを運用したいと思う人も多いと思います。

中にはメールマガジンを発行したり、社内等で利用するためにメーリングリストを作りたいと思う人もいるかもしれません。

メールの仕様はディスク容量やデータベース数などに比べると大きな差はないといえますが、細かい点で会社毎に違いがあり、利用方法によってはネックになりかねない点もあります。

メールアカウント毎の容量上限の違いやスパムフィルタが有料オプションであったり、いまだにマルチデバイスで運用しやすい IMAP に対応していないサーバーがあったりもします。

中でもレンタルサーバーによって差が大きいのは、メーリングリストやメールマガジンに関する仕様(設定可能な件数など)です。

また、特にメールマガジンなどが影響を受けやすいのですが、一日に送受信可能な容量の制限があるにも関わらず、仕様一覧などには記載がないこともあるため、FAQ などをよくチェックして確認する必要があります。

メールの仕様は意外と盲点だと思いますので、もしレンタルサーバーでメールを運用する予定があるのであれば、自分の使用したい機能がきちんと備わっているか、利用できるだけの許容量があるかを確認しておきましょう。


動作確認済みのCMSなど

データベースや必要とする機能の仕様が合致していれば、サーバー側が公式に動作確認を公表していなくても、ほとんどのメジャーな CMS は動作が可能と考えていいと思います。

一方、多くのサーバーで標準になりつつある CMS をワンクリックでインストールして利用できるようにする「簡単インストール機能」を利用できるかどうかについては、まだばらつきが大きいです。

CMS の中でも圧倒的に使用されている WordPress に関しては、簡単インストール機能が用意されていないサーバーはほぼありませんが、その他の CMS に関してはレンタルサーバーによってかなりのばらつきがあります。

CMS の手動インストールはやってみればそれほど難しいものではありませんが、初心者にとっては想像以上に厄介なものです。もし CMS のインストールに自信がないにもかかわらず使用したい場合は、この点もきちんとチェックしておきましょう。

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 本当に簡単?WordPressの簡単インストール徹底比較



以上が、最低限チェックしておきたいレンタルサーバーの機能ですが、もちろんその他使い方に応じてチェックしたい機能はあります。

表面的なキャッチコピーやキャンペーンだけにつられず、各レンタルサーバーの公式サイトはしっかりチェックして、あとで後悔しないようにしましょう。