再販向けのレンタルサーバー

自分で借りたレンタルサーバーの領域を自分のWebサイトやメールの運用に使うだけの一般のユーザーにはあまり関係ありませんが、借りたサーバー領域を何らかの形で貸し出す「再販」を行うことができる会社があります。

再販の可否はレンタルサーバー会社のスタンスによると言えますが、さくらインターネットのように古くから再販を許可しているところもあります。

ここでは、レンタルサーバーの再販についての概要と、再販を許可している会社の説明などについて解説します。


レンタルサーバーの再販とは?

レンタルサーバーの再販とは、レンタルサーバー会社から借りたサーバーを、自分が販売者となって他のユーザーに売ることを指します。少々語弊があるかもしれませんが、簡単な言葉に言い換えると「また貸し」のようなもの、と言えます。



レンタルサーバーの再販は、主に以下のようなケースで行われます。

・Web制作会社が、ユーザーのWebサイト作成と管理を行うことで、ユーザーから利益を得る
・格安のレンタルサーバー会社が、自分が借りたサーバーをさらに分割してユーザーに貸し出す

1つ目のパターンは、Web制作会社がよく行っているパターンで、Webサイト制作と管理を一緒に行うことで、さらに利益を得ることができます。

2つ目のパターンは、今は少なくなってきましたが、無料でサーバー領域を貸しているようなサービス業者が行っているケースがあります。こちらの場合、共用サーバーよりは専用サーバーを使うケースが多いかもしれません。

いずれにしても、レンタルしているサーバー領域をまた貸しすることで利益を得ることができます。



なお、厳密に再販を定義すると、有償の場合に限らず、無償の場合でも、また同じサークルなどの仲間であっても第三者に領域を貸し出すこと自体が再販にあたります。


再販を許可しているレンタルサーバー

レンタルサーバー会社の中には、この再販を許可しているところとしていないところがあります。

当サイトで紹介しているレンタルサーバーの中で、再販を許可しているところを以下に挙げてみます。


レンタルサーバーにおける再販の可否一覧

再販の可否
エックスサーバー △条件付
mixhost
さくらインターネット
heteml ×
クローバー ×
ABLENET
WADAX ×
ロリポップ
お名前.com △条件付
WebARENA
Bizメール&エコノミー ×
カゴヤ
iCLUSTA+



以上のように、約半数が再販OK、2社が条件付き、残りが不許可という状況です。

では、再販が可能なところの中で、条件があるエックスサーバーとお名前.comレンタルサーバーの詳細を見てみましょう。

エックスサーバーの場合、「原則として再販は禁止」ですが、一定の条件を満たす場合に限り許可する、という形です。そして、貸出先のユーザーともエックスサーバーが直接連絡を取れる状態にする必要があります。

具体的な条件などはエックスサーバーの公式サイトを見ていただくとして、許可される例と許可されない例を見てみましょう。

●再販が可能な事例
・ウェブ制作代行業務において、顧客サイトをサーバー上に構築する
・家族内や友人同士のサークル内などで、サイト作成やメールアドレス使用のためにサーバーを共同で利用する

●再販が行えない事例
・不特定多数へ向けて、ブログやSNS、カウンターCGIなどのレンタルサービスを提供する

一方、お名前.comレンタルサーバーの場合は、ユーザーが事前に申請し、許可された場合のみ再販が可能としており、具体的な条件などは記載されていません。


レンタルサーバー再販には総務省へ電気通信事業の届出が必要?

レンタルサーバーを再販する場合、総務省へ電気通信事業の届出としているレンタルサーバーもあります。

電気通信事業の届出を行うということは、簡単に言うと、再販を行うユーザー自身がレンタルサーバーの提供元と同じような立場になるということです。

電気通信事業の届出が必要かどうかについては、割と細かい定義があって、「再販を行うこと=必ずしも届け出が必要」というわけではないようです。

例えば、現時点では、単に自分が借りているサーバーの領域を Webサイトのみの公開用として他者に貸し出す場合は、届け出は必要ありません。ただ、メールの利用を行わせたり、ショッピングカートを設置したりする場合には必要となるケースがあるようです。

当サイトで紹介しているレンタルサーバー会社の中では、再販を行うにあたって、総務省への届け出を行う必要がある旨を公式サイト上に記載しているレンタルサーバーは、お名前.comレンタルサーバーのみでした。

ただ、公式サイトに記載されていないから必要ないとは限りませんので、再販を希望する場合には、事前にレンタルサーバー会社への相談を行うことをおすすめします。(電気通信事業の届け出が必要かどうかは、レンタルサーバーの契約とは異なるので、総務省に確認するようにと言われることもありました)

再販向けのレンタルサーバーまとめ

以上、再販の概要と、再販を許可しているレンタルサーバーについてまとめてみました。

再販については、エックスサーバー以外は詳しい条件等について具体的に公式サイトで触れている会社はありません。(ABLENET もある程度の記載はあります)

ただ、書いていないからと言ってなんでもありとは限りませんので、再販の検討段階で一度詳細について問い合わせをするほうがいいでしょう。また、再販以前に、最低限規約等の禁止事項に該当しないように注意する必要もあります。

再販を許可している中では、古くから再販を行っているさくらインターネットがおすすめです。また、サーバーの性能が高くオススメな、mixhost や明確に再販の条件が記載されているエックスサーバーも十分検討に値するでしょう。