いざレンタルサーバーを借りようとしたときに、月額費用を払うのに躊躇して、無料のレンタルサーバーを借りることを検討するかもしれません。
ビジネスでサイト運営をするのであれば、限らず無料のサービスを利用することはもちろんおすすめできません。
ここでは、実際に無料のレンタルサーバーと有料のレンタルサーバーの違いを比較し、各メリット・デメリットを見てみたいと思います。
もちろん実際には各レンタルサーバーによって詳細は異なりますが、おおむね以下のような共通点があると言えます。
無料のレンタルサーバー
メリット
・料金が一切かからない
デメリット
・ディスク容量が少ない
・表示速度が遅め(収容人数が多い)
・安定していない
・独自ドメインが利用できない
・商用利用がNG、または限定されているところがある
・WordPressなどのCMSが利用できない、または簡単インストールなどが利用できない
・多くは広告の表示が義務付けられている
・メールの運用ができない
・バックアップサービスがない
・更新しないと削除されることがある
・障害以外のサポートがない
・サービス終了のリスクが高い
有料のレンタルサーバー
メリット
・ディスク容量が多い
・表示速度が速い
・安定している
・独自ドメインが利用可能で、マルチドメインなどにも対応
・商用利用が可能
・多くのCMSが利用でき、簡単インストールも利用可能
・広告が入らない
・メールの運用が可能
・サポートが充実している
デメリット
・利用にあたり料金がかかる
まず、前提として無料のレンタルサーバーは、ユーザーのサイトに表示する広告で収入を得ていることが多いです。そのため、広告表示は必須です。
広告を非表示にできるプランでも、数か月更新がないと表示されるというところがほとんどです。
ビジネスでWebサイトを運用する場合、意図しない広告が表示されることは、収益を上げるうえでも、デザイン的にも大きな障害になります。
無料レンタルサーバーの中には、オプション料金を払うことで、広告を非表示にしたりすることができるものもありますが、無料レンタルサーバーでオプション料金を払うくらいであれば、FC2くらいの大手でない限りは、激安であったとしても最初から有料のサーバーをレンタルしたほうがいいと思います。
また、重点的にチェックしたいのは、やはり「安定性」「表示速度」「バックアップ」です。
無料のレンタルサーバーの場合は、有料のレンタルサーバーほどサーバーの維持・管理にコストをかけられないため、どうしても安定性に欠けます。
また、無料で貸し出しており、ディスク容量も小さいので、サーバー内の沢山のユーザーを詰め込んでいるはずです。そのため表示速度も遅めで、特にCMSを利用した際は顕著に出ます。
ビジネスとしてサイトの運営をするうえでは、安定性が低いこと、表示速度が遅いことは大きな機会損失につながります。
また、バックアップは基本的に自己管理すべきものではありますが、無料のサーバーの場合はユーザー用のバックアップをしてくれないどころか、万一サーバー側でトラブルが発生してデータが消えたとしても、データの保証をしてくれる可能性は限りなく低いです。
サイトのデータは貴重な資産ですから、問題発生時に一切リカバリできない体制しかないのは、非常に致命的です。
ビジネスとしてサイトの運営をするのであれば、無料のレンタルサーバーは選択肢に入れるべきではありません。