レンタルサーバーのプラン変更に伴う収容サーバー・収容人数の変化比較



自分の Webサイトにアクセス数が増えてきたり、サイト数やデータ容量が増えてきた場合、レンタルサーバーのプラン変更を検討する必要が出てきます。

中にはプラン変更が行えず、最初に契約したプランしか利用できないところもありますが、多くのレンタルサーバーではプラン変更をすることで、ディスク容量をアップしたり、転送量を増やすことができます。

ところで、こういった点は公式サイトなどの仕様をよくチェックすればわかることですが、プラン変更を行うことにより、どこまで「よりよいサーバ環境」に移行できるのでしょうか?

つまり、プラン変更に伴い、サーバーのスペックが上がったり、収容人数が減り、利用しやすくなったりすることはあるのでしょうか?

今回は、レンタルサーバーのプラン変更に伴うサーバーのスペックや収容人数の変更点について、各レンタルサーバーのサポート窓口に確認し、調査してみました。



プラン変更-ビジネスに注力するための重要なポイント
レンタルサーバーのプラン変更可否や各種手続きを比較


レンタルサーバーのプラン変更による変更点は?

ほとんどの共用サーバーではプラン毎にディスク容量や転送量の上限というものが決まっています。

基本的に、安いプランであればディスク容量や転送量の上限は少なく、上位プランに行くほどディスク容量や転送量の上限が増えます。(当サイトで紹介しているレンタルサーバーの中で、SpeeVer だけはプラン変更による容量などの変化はありません)

例えば、エックスサーバーには3つのプランがありますが、それぞれ以下のような仕様になっています。

エックスサーバーのプラン別ディスク容量と転送量目安

X10 X20 X30
ディスク容量 200GB 300GB 400GB
転送量の目安 70GB/日 90GB/日 100GB/日

※2017年1月現在



そのため、上位プランに変更をすることは、「よりよい環境に移行する」、というイメージがあるのではないかと思います。



しかし、上位プランに行くほどサーバーの環境がよくなるか、というと、そうとは限りません。

というのも、確かに上位プランになるとディスク容量や転送量は確実に増えますが、よりよいサーバーになるとは限らないからです。



「よりよいサーバーに移行する」というイメージの中には、暗にユーザーが利用しているサーバー自体が変わり、CPU やメモリなどのサーバースペックや収容人数といった条件もよくなる、というイメージも含まれているのではないでしょうか。

もし、上位プランに移行することでサーバーのスペックが上がれば、処理速度(表示速度)の向上が望めますし、収容人数が減れば(特に込み合う時間帯の)サーバー負荷が減りますので、より安定した稼働が期待できます。

そこで、実際にプラン変更に伴って、サーバー環境の変化(スペック・収容人数)も行われるのか調査してみました。


共用サーバーでのプラン変更の種類

当サイトで紹介している共用サーバーを、プラン変更の可否とデータ移行の要不要で分類すると、以下の 3つに分けることができます。



1. プラン変更できない(またはプランが1つしかない)
2. プラン変更できるが、データの移行も必要
3. プラン変更でき、データの移行が不要



まず、1.に関しては、プラン変更自体ができないため、今回の比較からは対象外とします。

次に、2.に関しては、プラン変更時にデータの移行が必要、という点から考えても、同一サーバー内でのプラン変更ではないことが推測できます。

また、3.に関しては、「同一サーバーのままプラン変更が行われる」か、「他のサーバーに移行はするが、レンタルサーバー会社側でサーバーの移行作業を行ってくれる」、のいずれかのシステムになっていると思われます。



では、以上の 2. と 3. について、それぞれプラン変更時に行われる変更点の内容を比較してみましょう。

比較する内容は、以下の 4点です。



・すべての共用サーバーで利用しているサーバーのスペックは同一か(プラン変更でサーバースペックが変わることはあるのか)
・プラン変更により、収容されているサーバーは変わるのか
・プラン変更により、収容人数は変わるのか
・試用期間中にプラン変更を行った場合も、収容サーバーは変わるのか



では、まず「プラン変更時にデータ移行が必要な 2つのレンタルサーバー」から見ていきます。


プラン変更時にデータ移行が必要なレンタルサーバー

共用サーバーのスペック 収容サーバー 収容人数 試用期間中のサーバー変更
カゴヤ 同一 変更あり 変更あり (試用期間中はプラン変更不可)
WebARENA 同一 変更あり 変更あり

※「-」は「試用期間なし」の意味



データ移行が必要なレンタルサーバーの場合、処理上は新規申し込みと同じ扱いになると思いますので、やはりサーバー環境も変わります。

ただ、共用サーバー内のスペックは同一なので、大きなパフォーマンスの向上は見込めませんが、ディスク容量に応じて収容人数は減る可能性はあるかもしれません。

なお、WebARENA の上位プランは「メールプレミアム」というプランで、Webサーバーは「パーソナルスイート」と同じスペックのままですが、メールサーバーは物理的に別のサーバーに移ります。そのため、メールサーバーの負荷が減った分、もしかするとパフォーマンスが向上するかもしれませんね。


プラン変更時にデータ移行が不要なレンタルサーバー

共用サーバーのスペック 収容サーバー 収容人数 試用期間中のサーバー変更
ロリポップ 同一 変更あり 変更あり 変更あり
エックスサーバー 同一 変更なし 変更なし 変更なし
ABLENET 同一 変更なし 変更なし
WADAX 同一 変更なし 変更なし
お名前.com 同一 変更なし 非公開
SpeeVer 同一 変更なし 変更なし
iCLUSTA+ 同一 変更なし 変更なし

※「-」は「試用期間なし」の意味



まず、プラン変更に応じて収容サーバーが変わるのは、ロリポップ!だけでした。

他のレンタルサーバーでは、プラン変更を行っても申し込み時に収容されたサーバーから移動することはないようです。そのため、当然サーバースペックや収容人数も変わりませんね。

そもそも、プラン変更が可能なすべてのレンタルサーバーにおいて、共用サーバーのサーバースペックは同一ということでした。

そのため、ロリポップ!を除き、転送量やディスク容量が変わっても、特にサーバーの環境自体が変わるわけではないようですね。

なお、ロリポップ!の場合は、はっきりと「上位プランのほうが収容人数が少ない」と言われました。プラン毎にきっちりサーバー環境を分けて管理しているようですね。


レンタルサーバーのプラン変更に伴う収容サーバー・収容人数の変化比較まとめ

以上、レンタルサーバーのプラン変更に伴うサーバー環境の変化についてまとめてみました。

プラン変更時にサーバーが変更されるのは「ロリポップ!」だけでしたが、ロリポップ!の場合は、安いプランであればそれなりの混み具合(収容人数が多め)になっているということは確かのようです。

逆に、収容サーバーが変更されない場合、収容されているユーザーが上位プランに変更した場合でも問題なく稼働できるように、元々ある程度の余裕がある収容人数で設計されていることが考えられます。

会社の経営上、サーバーを効率的に利用できているという意味では、ロリポップ!のやり方がとても合理的ではあります。

ただ、値段なりの収容人数の環境を提供されていることがはっきりしているので、それよりはある程度余裕をもって運営されているであろう、他のレンタルサーバーを選ぶ、と考えのもありかもしれません。

今回のプラン変更に関する調査結果から、このような推測も可能なので、レンタルサーバーの契約時にはこういった点も考慮してみるといいかもしれませんね。



プラン変更-ビジネスに注力するための重要なポイント
レンタルサーバーのプラン変更可否や各種手続きを比較