レンタルサーバー各社で利用可能な PHP のバージョン比較



レンタルサーバーで利用できる言語には、Perl・Ruby・Pyton など色々ありますが、現在最も利用されているのは、WordPress をはじめとする多くの CMS で使用されている PHP です。

昨年から、レンタルサーバー各社がこぞって PHP7 を導入してきており、中には PHP7.1 を利用できるサーバーも増えてきています。また、PHP のバージョンの切り替え方法なども、より快適に利用できるように変わってきました。

そこで、昨年も以下の記事でまとめた、レンタルサーバー各社で利用可能な PHP のバージョンとモジュール版やCGI版などのモード、そしてその切り替え方法などの詳細を、あらためてまとめてみました。(2017年6月時点の情報)

レンタルサーバー各社で利用可能な PHP のバージョン比較(2016年4月)


利用可能な PHP のバージョン

では、現在各レンタルサーバーで利用可能な PHP のバージョンとモードを見てみましょう。上から利用可能なバージョンが多いサーバーの順になっています。

表内の表記の違いは、以下の通り。

  • 太字:デフォルトのバージョン
  • M:モジュール版
  • C:CGI版
  • M/C:モジュール・CGI版の両方
  • F:FastCGI

なお、PHP4 以下を利用できるサーバーもいくつかありますが、利用する人はほぼいないと思いますので、ここでは PHP5 以上のバージョンに絞っています。


利用可能なバージョン 7.1 7.0 5.6 5.5 5.4 5.3 5.2 5.1
mixhost M/C M/C M/C M/C M/C M/C M/C M/C
エックスサーバー F F F C C C C C
sixcore F F F C C C C C
クローバー C C C C C C C
さくらインターネット C C C C C
WADAX C C C C
CPI M/C M/C M/C M/C
お名前.com C C C
heteml M/C M/C C
ロリポップ! M/C M/C
カゴヤ C C △※
iCLUSTA+ C C
Bizメール&エコノミー M M
WebARENA M
ABLENET C

(※)旧契約のみ利用可



レンタルサーバーにより、利用できるバージョンの幅がかなり異なります。mixhost、エックスサーバー系列、さくらインターネットは、利用できるバージョンが多いですが、それ以外は 2~3個程度です。

未だに、1つのバージョンしか利用できない WebARENA や ABLENET のようなところもあります。しかも、WebARENA はまだ PHP5.3 のみしか利用できないので、新しいバージョンを試してみたいという人には向いていないですね。



また、モジュール版やCGI版の利用可否も、サーバーによって大きく異なります。

エックスサーバー系は、CGI版ながら高速な FastCGI が利用できるようになっていますし、CPI の場合、モジュール版を利用できますが Apache モジュールではなく、独自モジュールのようです。(性能はほぼ同レベルとのこと)

なお、heteml や ロリポップ!では、収容サーバーによって使えるバージョンやモジュールが若干異なりますので、詳細は各社のサポートページを確認してください。


複数バージョンの利用可否と切り替え方法

次に、複数バージョンの利用可否と切り替え方法を見てみましょう。

基本的に上の表で複数のバージョンが書いてあるものは、PHP のバージョンが切り替え可能なサーバーです。



ただ、複数バージョンが利用できるレンタルサーバーであっても、バージョンの切り替え方法と切り替えたバージョンの適用される範囲が異なります。

適用範囲が「一括」と書かれているところは、「PHP のバージョンを切り替えると、そのサーバーでは設定したバージョン以外は使えない」という意味です。「ドメイン毎」は、設定したドメインごとに別々のバージョンを利用できるもの、「ディレクトリ毎」は、さらにディレクトリ単位で別々のバージョンを利用できるものです。


複数ver.の利用可否 設定方法 適用範囲
mixhost コントロールパネル 一括
エックスサーバー コントロールパネル ドメイン毎
sixcore コントロールパネル ドメイン毎
クローバー コントロールパネル ドメイン毎
さくらインターネット コントロールパネル 一括
WADAX コントロールパネル ドメイン毎
CPI 手動(.htaccess) ディレクトリ毎
お名前.com コントロールパネル ドメイン毎
heteml コントロールパネル ドメイン毎
ロリポップ! コントロールパネル ドメイン毎
カゴヤ コントロールパネル 一括
iCLUSTA+ コントロールパネル 一括
Bizメール&エコノミー コントロールパネル 一括
WebARENA ×
ABLENET ×



昨年は複数バージョンが使えないところ、バージョンの設定変更が「.htaccess」のみであるところなどが多かったのですが、今年はこの状況が大きく変わってきまました。

WADAX・iCLUSTA+・カゴヤでは、複数バージョンが利用できるようになり、バージョン変更もコントロールパネルから簡単に行えるようになりました。また、ロリポップ!はサーバー全体を一括でしか設定できなかったものが、ドメイン毎にバージョンを変えられるようになりましたし、heteml もコントロールパネルから設定変更できるようになりました。(旧契約はまだ、「.htaccess」での変更のみが可能)

どこも使い勝手が良くなってきていますので、ユーザーとしては非常にありがたいですね。


レンタルサーバーで利用可能なPHPのバージョンとモード比較 まとめ

以上、レンタルサーバーで利用可能な PHP のバージョンとモジュール版やCGI版などのモード、そしてバージョンの切り替え方法などの詳細をみてみました。

昨年、同じ内容を確認してから、たった一年しか経っていませんが、PHP7 以降のバージョンの導入や切り替え方法の簡略化など、各社の工夫が見られました。ユーザーとしては、できるだけ選択の幅が広いほうがいいですし、利用方法も簡単なほうがいいわけですから、より良い方向に代わってきていることを実感することができました。



ただ、中にはその流れに乗れていない(あえて乗っていない?)会社も、まだいくつかあります。確かに、必ずしも新しいものがいいとは限りませんし、古くても安定したバージョンを使いたいという人も多くいると思います。

そこは個人の好き嫌いで選んでいいとは思いますが、他の記事でも検証しているように、PHP7 はやはり表示速度の向上に大いに役立ちますし、もう十分安定して使えるだけ普及していますので、まだ導入していないサーバーもぜひ早く導入してもらいたいところですね。



PHP7で表示速度は向上するか?PHP7とPHP5でWordPressの表示速度の変化を比較
レンタルサーバー各社で利用可能な PHP のバージョン比較(2016年4月)