レンタルサーバーとメールの基礎知識

レンタルサーバーを借りると、一部を除き、メールの運用が可能です。自分で取得した独自ドメインなどでメールを運用することもできます。

そのメールの運用に関しての基礎的な内容をここで説明してみたいと思います。



メールアカウントの種類

利用できるメールアドレスの種類は、以下のようなものがあります。

・レンタルサーバーの初期ドメイン
・自分で取得した独自ドメイン
・エイリアス(別名)アカウント

レンタルサーバーの初期ドメイン

主にレンタルサーバーを借りる際に取得したサーバー管理用のID(ユーザー名)に紐づいたメールアドレスです。

例えば、仮に「vserver」というレンタルサーバーで「User」というユーザー名を取得した場合、以下のようなアドレスが使えるようになります。

info@user.vserver.ne.jp

@より左側は自分で自由に作成することができます。

この初期ドメインが払い出されないレンタルサーバーもあります。

自分で取得した独自ドメイン

自分で別途取得した独自ドメインのメールアドレスを作れます。

このサイトを例にすると、以下のような感じです。

    abc@biz-server.net

独自ドメインでの設定を行った時点で「info」「admin」などのアカウント名が自動的に作成されるところもあります。

エイリアス(別名)アカウント

独自ドメインなどのアカウントで、見かけ上の別アドレスを作ることができるものがあります。

基本的にアカウント名(@より左側)が異なれば、別のユーザーのため、着信するメールボックスが異なりますが、このエイリアスアカウントは@の左は違いますが、他のアカウントと同じメールボックスを使うことができます。

 webmaster@biz-server.net
 sales@biz-server.net
 →どちらに送っても同じメールボックスに届く 送信は各アカウントから可能

例えば、複数の仕事をしているような場合で、メールの管理上はまとめて処理してしまいたいけれど、業種が違うので表向きは違うアドレスにしたいというような場合に使うことができます。

エイリアスアカウントを作成できるレンタルサーバーは限られています。

なお、レンタルサーバーのプランにより、作成できるメールアカウントの数やメールアカウント毎の容量上限などにも違いがあります。



メール送受信の機能と仕組み

サーバーの種類のページでも軽く触れていますが、メールを送受信する際に使用されるプロトコル(通信規則)は主に以下の3種類があります。

    ●POP3
    ●IMAP4
    ●SMTP

POPとIMAPは受信、SMTPは送信の際に使用されています。

POPとIMAPの違いですが、POPの場合は受信する際にメールを受信箱から取り込むのに対して、IMAPの場合は受信箱にメールをのぞき込みに行くようなイメージです。

郵便に例えるとPOPは配達される手紙で、一度受け取ったら郵便局には同じ手紙はなくなります。なくしてしまって、再度受け取ろうとしてももう見ることはできません。

それに対して、IMAPは郵便局の私書箱に手紙を見に行くような感じです。一度見に行っても手紙はそのまま置いておきますので、再度見に行った時にも閲覧することが可能です。

実際にメールの場合は、POPでも郵便局にメールを残しておくことも可能ですが、わかりやすくするために上記のように分けてみました。

実際に昔はメールボックスの容量が非常に小さかったので、POPでパソコンに取り込んでサーバーから削除しないと、あらたなメールを受け取れなくなってしまうということがよくありました。

現在はメールボックスの容量も大きくなってきましたので、サーバーにデータを残して置けるIMAPも、無料のメールサービスを含めた、ほとんどのメールサービスで使えるほど普及しました。

IMAPの一番の利点は、複数のPCで同じ状態で見ることができることです。具体的には、どのPCから見ても未読・既読が同じように反映しますし、(これは厳密にはIMAPの仕様ではありませんが)他の端末から送った送信メールを見ることもできます。

ただ、レンタルサーバーの中には、未だにIMAPに対応していないところもありますので、スマホやPCなど複数の端末で利用したい場合には、チェックしておきましょう。



メールのセキュリティ機能

メールは基本的に平文(暗号化されていないデータ)で送られます。

そのため、悪意のある人がそのデータを盗聴すると中身を見られてしまいます。

そのような対策として、SSLやTLSなどの暗号化のセキュリティ機能が用意されています。

    POP over SSL
    IMAP over SSL
    SMTP over SSL

上記の機能を使うことで、安心してメールを利用することができます。

なお、こちらも一部のレンタルサーバーが対応していなかったり、レンタルサーバーの初期ドメインにしか使えない、ということもありますので、事前にチェックしておきましょう。

また、添付ファイルなどに含まれているウィルスを検知する「アンチウィルス機能」、迷惑メールを振り分ける「スパムフィルター」なども各社用意されています。

こちらも一部有料オプションになっていますので、要チェックです。



その他のメール関連機能

その他、メール関連で利用できる機能について、それぞれ簡単に説明します。

メール転送

受信したメールを別のアドレスなどに自動的に転送する機能です。

ガラケーが主流だったときは、外出先でもPCメールを確認できるように使用されている人が多かったと思います。

現在はスマホ+IMAPが主流になっているため、転送の必要性は以前ほどないと思います。

メール自動返信機能

出張や旅行などですぐにメール対応ができない場合に、受信したメールに対して決まった文章を自動的に返す機能です。

ネットショップなどで商品を購入したり、サポートなどに問い合わせると自動的に定型文が返信されてくることがありますが、それと同じ機能です。

Webメール・携帯Webメール

ブラウザからメールを閲覧する機能です。

携帯(ガラケー)はブラウザが特殊なので、携帯専用の機能がないと使えませんが、それを提供しているサーバーもあります。

受信拒否/許可設定

受信拒否設定は、様々な形の条件を設定することで、条件に合致するメールをメールボックスに受信する前に拒否するための設定です。メールボックス自体に入らないので、ユーザーは一切メールが送られてきたことに気付くことができません。

受信許可設定は、その逆で特定の人からしかメールを受け取る必要がないときに設定することで、それ以外のメールをすべて拒否する設定です。

条件フィルタリング

条件フィルタリングは上の受信拒否・許可設定とは異なり、一旦メールボックスには受信します。

そのあとで、サブフォルダなどに振り分ける設定です。

スパムフィルタは、メール受信後に「迷惑メールフォルダ」などに振り分けを行うため、この条件フィルタリング機能の一種といえます。

メーリングリスト

特定の人たちの間で情報交換を行う場合などに使われるもので、社内やサークルの連絡網的なものに使われることが多いと思います。

設定により権限は変更できますが、基本的に参加メンバー全員が投稿でき、すべてのメールが参加者全員に配信されます。

メールマガジン

投稿者が一方的にメールを配信し、情報を提供する方法です。

まぐまぐやmelmaなどが有名ですが、レンタルサーバーを借りることでメールマガジンを運営することもできます。

ただ、大量のメールを配信する場合は、レンタルサーバーの送受信容量の上限に引っかかったり、短時間にメールを配信することでスパム判定されるなどして、サーバーのIPアドレスがブラックリストに登録され、他のユーザーに迷惑をかけてしまうことがありますので、運用には注意が必要です。



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