「ロリポップ!」v.s.「スターサーバー」-機能とパフォーマンスを徹底比較!

創業から16年(2019年)であり、格安レンタルサーバーのパイオニアある「ロリポップ!」と、歴史はやや浅いものの、着実に安定した良いサービスを提供し続けてきた「スターサーバー」

両社はプラン構成や価格も非常に似ているため、特に格安サーバーを探している人の中には、どちらを選べばいいか悩む人も多いでしょう。

そこで、今回は GMO ペパボ株式会社の共用サーバーである「ロリポップ!」とネットオウル株式会社の「スターサーバー」とを、ディスク容量、データベース数やサーバースペックから、独自に測定した安定性と WordPress の表示速度などの実際のパフォーマンスの違いまでを、徹底的に比較してみました。

先に結論を書いておくと、現状では以下のとおりです。


「ロリポップ!」v.s.「スターサーバー」の結論
・安定性と表示速度の実力はほぼ同等か、ロリポップ!がやや上
・スペックやサポートなど、サービスの質ではロリポップ!が上

現状では ロリポップ! がおすすめ

以下に、比較した内容について詳しく解説していきます。


ロリポップ!とスターサーバーのスペック~サービスの詳細を比較

最初に、ロリポップ!とスターサーバーの主なサービス概要の違いから見ていきましょう。

主なサービスの違い

以下に、両社における各プランと価格帯毎にディスク容量、マルチドメイン数(設置可能な独自ドメイン数)とデータベース数、転送量の目安を一覧にしました。


ロリポップ! スターサーバー
プラン名 ディスク容量 独自ドメイン/データベース数 転送量 月額料金 ディスク容量 独自ドメイン/データベース数 転送量 プラン名
エコノミー 20GB 50個/なし 50GB/日 100円台 10GB 20個/なし 1.5TB/月(約 50GB/日) エコノミー
ライト 100GB 100個/1個 100GB/日 250円 50GB 50個/1個 3.0TB/月(約 100GB/日) ライト
スタンダード 150GB 200個/50個 150GB/日 500円 100GB 無制限/30個 4.5TB/月(約 150GB/日) スタンダード
ハイスピード 250GB 無制限/無制限 200GB/日 1,000円 150GB 無制限/70個 6.0TB/月(約 200GB/日) プレミアム
エンタープライズ 1TB 無制限/無制限 400GB/日 2,000円台 200GB 無制限/100個 6.0TB/月(約 200GB/日) ビジネス



どちらも似たようなプラン構成になっており、スペックも大体同じくらいになっていることが多いです。(競合なので当然ですね)

しかし、ロリポップ!が大幅スペックアップを行ったため、現時点ではディスク容量やデータベース数においては、すべてのプランでロリポップ!のほうがかなりスペックが高くなっています。

なお、転送量に関しては、スターサーバーが月単位になっていますので、比較しやすいようにあえて30日で割ったものも掲載しています。

どちらも同レベルですが、一時的(数日~1週間)などに急にアクセスが増えるようなことがあった場合は、日単位よりも月単位のスターサーバーのほうが有利かもしれません。(日単位の場合、その日の分の容量を超えてしまうとアクセス制限がすぐにかかる可能性があるため)


転送量とは?
Web サイトの表示の際に、サーバーから閲覧者の PC に向けて送られるデータ量のこと。Web サイトへのアクセス数が多く、この転送量の上限をオーバーすると、アクセスが遮断され、サイトが閲覧できなくなってしまう可能性がある

サーバースペックの違いをチェック

次に、CPU やメモリなど、サーバー周りのスペックの違いをチェックしてみましょう。


ロリポップ! スターサーバー
Webサーバーソフト Apache(アパッチ)/
ハイスピード以上は LiteSpeed(ライトスピード)
nginx(エンジンエックス)
記憶媒体 オールSSD オールSSD
データベース MySQL MySQL
CPU 非公開 Xeon E5-2640V4 ×2(2.4GHz)
メモリ 非公開 192GB
PHP モジュール版(ライト/スタンダード)
LiteSpeed 版(ハイスピード以上)
CGIモード(FastCGI)
高速化機能 HTTP/2・ロリポップ!アクセラレータ・コンテンツキャッシュ機能 HTTP/2・PHP高速化設定
アクセス増対策 ○(同時アクセス数機能拡張(ブースト機能)) なし



CPU やメモリなどのサーバースペックに関しては、ロリポップ!が非公開のため比較は難しいですが、スターサーバーは共用サーバーとしてはそこそこ高めのレベルであるため、ロリポップ!も同等レベルのものになっているのではないかと推測されます。

PHP に関しては、ロリポップ!が高速な「モジュール版」と「LiteSpeed版」を利用できますが、スターサーバーではモジュールモードと同等のパフォーマンスが出る「FastCGI」の利用が可能です。

一方、高速化機能に関しては、ロリポップ!が Webサイトを高速表示できる「ロリポップ!アクセラレータ」や「コンテンツキャッシュ機能」に加え、一時的なアクセス増数対策が可能な「同時アクセス数機能拡張」も利用できます。対するスターサーバーは、「PHP高速化設定(PHP-FPM)」が導入されました。

なお、より新しい機能を積極的に導入しているのはロリポップ!です。スターサーバーも重要な機能は導入していますが、ロリポップ!に比べるとやや対応が遅めなので、今後も他社で導入される新機能は、ロリポップ!のほうが早く採用される可能性が高いでしょう。


その他の主なサービスの違い

次に、その他の仕様の中で違いがみられるものや、重要な機能やサービスと思われるものをいくつかピックアップし、比較してみました。


ロリポップ! スターサーバー
無料独自SSL ○(Let’s Encrypt) ○(Let’s Encrypt)
WAF(Webアプリケーションファイアウォール) ×
バックアップ 有料(Web/メール/データベース)
※ハイスピード以上無料
×
 バックアップからの復元 ○(無料)
プラン変更 ○(上位) ○(上位)
電話サポート △(スタンダード以上)・チャットサポートは全プランあり ×
アダルトサイト × ×
データセンター 国内 国内
お試し期間 10日間 14日間
キャンペーン 初期費用無料など 初期費用無料など



その他のサービスの違いにおいては、全体的にロリポップ!のほうがサービス水準は高いです。

たとえば、バックアップ機能があることや、サポートに関してもリアルタイムでサポートをしてもらえる電話サポート(スタンダード以上)やチャットサポート(全プラン)があります。

スターサーバーの場合は、このサポートがやや弱く、メールでのサポートだけになっていますので、リアルタイムサポートが必要である完全な初心者よりは、ある程度知識がある人のほうが使いやすいでしょう。

なお、スターサーバーはメールサポートのみではあるものの、サポートからの返信はかなり速いため、企業努力は感じます。ただ、返信の速さはロリポップ!も同程度なので、やはり全体的にロリポップ!の軍配が上がりそうです。


各サーバーのパフォーマンスを比較

では、次に各サーバーの実力を比較してみましょう。サーバーの性能はスペックだけではわかりません。そのため、実際に各サーバーを使用して検証を行った結果をもとに、実際の能力差を見てみたいと思います。

比較に使用するのは、当サイトで独自に調査したデータで、同じ価格帯のプランである、ロリポップ!「スタンダード」スターサーバー「スタンダード」を使用した結果です。

※2020年8月のロリポップ!リニューアル後の計測データです

サーバーの安定性を比較

まず、サーバーで最も重要な「安定性」からチェックします。

調査は Webサーバーの監視ツール「monitis」を利用したもので、約 7日間× 7か月間に渡ってサーバーからの応答状況(安定性)と応答速度をモニタリングした結果を比較します。



「応答なし回数」は、リクエストを送ったにもかかわらず、サーバーから応答がなかった(または、かなり遅かった)、つまり Webサイトの表示ができなかった可能性があると考えられますので、応答なしの回数が少ないほうが安定性の高いサーバーといえます。

また、「応答速度」は、外部からサーバーに対してサイトのデータを送るよう命令を送った際(HTTPリクエスト)に、どのくらいで応答を返してきたかを計測したもので、数値が小さいほうが応答は速いため、より良いサーバーということになります。

Webサーバーの応答状況(安定性)と応答速度

応答なし回数 平均応答速度
ロリポップ!
「スタンダード」
4 169.8
スターサーバー
「スタンダード」
2 312.9

※無断転載禁止

結果を見ると、応答なし回数はほぼ誤差の範囲、というレベルですが、平均応答速度はロリポップ!のほうがかなり速いですね。
安定性に関しては、ややロリポップ!が有利、という状況です。

WordPressの表示速度を比較

次に、各サーバーに設置した WordPressサイトの表示速度を比較してみます。表示速度の計測には、同じく monitis を使用しています。こちらも約 7日間× 7か月間に渡る調査結果です。

結果の数値については、小さいほうが速く表示できるということを意味しますので、数値が小さいほうがより良いサーバーということになります。(計測に使用したWebサイトのデータは共通)

WordPress の表示速度

平均表示速度 最速 最遅
ロリポップ!
「スタンダード」
1.27 0.96 3.64
スターサーバー
「スタンダード」
1.27 1.09 6.84

※無断転載禁止

WordPress を使う上で大いに気になるのが、この表示速度ですが、平均表示速度はまったく同じになりました。

一方、最速・最遅の速度は、いずれもロリポップ!のほうが速いですね。特に最遅の値はロリポップ!のほうがかなり小さいので、ブレ幅が少ないと言えます。


まとめ

以上のように、プラン構成は非常に似ていますが、現状ではロリポップ!がスペックがかなり上の状況です。また、サポートという点では、スターサーバーがメールだけなのに対し、ロリポップ!は最安プランでもチャットサポートが使え、上位プランでは電話サポートも受けられます。

一方、安定性や表示速度といったパフォーマンスに関しては、ほぼ同等レベル~若干ロリポップ!が有利という結果でしたので、現時点ではロリポップ!が総合的に上、と言っていいでしょう。

なお、ロリポップ!の大幅リニューアルに伴い、ハイスピードプランが初期費用無料+最安で月額500円と、スタンダードプランと同じ値段で利用できますので、ロリポップ!の「ハイスピード」プランが圧倒的におすすめです。


「ロリポップ!」v.s.「スターサーバー」の結論
・安定性と表示速度の実力はほぼ同等か、ロリポップ!がやや上
・スペックやサポートなど、サービスの質ではロリポップ!が上

現状では ロリポップ! がおすすめ


ロリポップ!がおすすめな人

  • 初心者でサポート重視な人
  • バックアップ機能や新機能を早く試したい人

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