お名前.comサーバーがページ速度向上モジュール「mod_deflate」「mod_expires」に対応

お名前.comサーバーがページ速度向上モジュール「mod_deflate」「mod_expires」に対応

2016年9月6日に、お名前.comレンタルサーバーが、Webサイトの表示速度を向上させるモジュール「mod_deflate」「mod_expires」に対応しました。

お名前.com による、同モジュール設定前後の速度比較(Google Pagespeed Insights 使用)では、16% 速度がアップしたとのことです。

今回は、この二つのモジュールの概要について説明したいと思います。

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ページ速度向上モジュール「mod_deflate」「mod_expires」とは?

今回、お名前.comレンタルサーバーが、「mod_deflate」「mod_expires」という 2つの表示速度を向上させるモジュールに対応しましたが、この 2つのモジュールはどういったものでしょうか。

「mod_deflate」と「mod_expires」は、いずれも Webサーバーソフトである Apache のモジュールで、「モジュール」とは Apache に機能を追加する部品のようなものと言えます。

では、実際に各モジュールはどういった機能があり、どんな役目を果たすのか、見てみましょう。

mod_deflate

「mod_deflate」は、Webサイトのコンテンツデータをサーバーから閲覧者に送る際、サーバー側でデータを圧縮してから送信する機能です。データを圧縮することで、転送量を減らすことができるため、結果的にサイトを表示する速度も速くすることができます。

ただ、コンテンツデータを送信する際に、毎回圧縮処理を実行するため、CPU の処理が増えるというデメリットがあります。

mod_expires

「mod_expires」は、閲覧者のブラウザに Webサイトのデータをキャッシュさせるようにする機能です。ブラウザに一度アクセスしたサイトのデータをキャッシュさせることにより、サイトに再アクセスした際に取得するデータ量を減らすことができるため、表示速度を速めることができます。

「mod_deflate」「mod_expires」の利用方法は?

各モジュールを利用する場合は、「.htaccess」という設定ファイルに各モジュールを利用する設定内容を記述して、サーバーに設置する必要があります。

例えば、「mod_deflate」は、古いブラウザには対応していないため古いブラウザでアクセスした場合には適用を除外したり、圧縮済みの画像やファイルなどは対象から外すといった内容も「.htaccess」に記述します。

また、「mod_expires」の場合は、閲覧者のブラウザに何日間キャッシュさせるかをファイルの種類ごとに定義して、記述します。

具体的な記述方法は、お名前.com レンタルサーバーのヘルプページにも記載されていますので、そのままコピーして利用すれば OK です。

お名前.comサーバーがページ速度向上モジュール「mod_deflate」「mod_expires」に対応まとめ

以上、お名前.comレンタルサーバーの新機能の情報をまとめてみました。

サイトの表示速度は、閲覧ユーザーにとっても重要ですが、検索エンジン対策の評価にも反映するようになってきていますので、「mod_deflate」「mod_expires」はよい機能だと言えます。

同モジュールを有効にするための「.htaccess」の設定は、初心者にとって若干敷居が高く感じられるものですが、一度やってみたらそれほど難しくないということがわかると思いますので、お名前.com レンタルサーバーを利用している人は、ぜひチャレンジしてみましょう。

ちなみに、当サイトイチオシのエックスサーバーでも、「mod_deflate」「mod_expires」は利用できます。また、高速化モジュール「mod_pagespeed」やモジュール版PHPと同等の処理能力を持つ「FastCGI」などもワンクリックで簡単に利用できますので、こちらもおすすめです。

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