ロリポップ!とhetemlが、無料独自SSLやマネージドクラウドなど新機能を続々リリース



この7月に GMOペパボ株式会社の ロリポップ!とheteml(ヘテムル)が、新機能、および新サービスを続々とリリースしました。

その新機能とは、無料の独自SSL(Let’s Encrypt)新サーバー環境への移行機能、そしてペパボにとっても全く新たなサービスである、マネージドクラウドです。

いずれもユーザーにとって非常にメリットの大きなサービスリリースです。では、今回発表されたこれらのサービス・機能の内容を見ていきましょう。


無料の独自SSL 「Let’s Encrypt」を導入

まず、2017年7月11日にロリポップ!が、無料の独自SSL である「Let’s Encrypt」を導入しました。

これまで、ロリポップ!や heteml では、その運営会社「GMOペパボ株式会社」の関連会社である「GMOグローバルサイン」社の SSL証明書のみを販売していました。

ロリポップ!ではGMOグローバルサインの SSL証明書のみ販売

ただ、この SSL証明書は、最安であるドメイン認証の証明書でも月額2,000円と、ロリポップ!のサーバー料金と比較するとかなり高額な印象でした。

エックスサーバーなどのように、有料であっても年額数千円レベルの証明書であれば個人でも利用しやすいのですが、さらにライトユーザーが多いロリポップ!のようなレンタルサーバーでは、サーバー代金よりはるかに高い料金を払ってまで、有料のSSL証明書を使用するユーザーはそう多くはなかったでしょう。



また、昨年から加速し始めた「常時SSL化の流れ」も非常に大きかったため、とうとうロリポップ!も無料の独自SSL の導入に踏み切ったのでしょう。おそらくユーザーからの要望も高かったのではないかと思います。

この無料で利用できる「Let’s Encrypt」は、2016年にエックスサーバーやファーストサーバーでいち早く導入されていました。ただ、前述のように GMO ではグローバルサインの SSL証明書を前面に出して姿勢がハッキリ出ていたので、導入されてももっと先になるような気がしていましたが、エックスサーバーと比べても約1年後の導入ですので、個人的には思っていたより早かったなという印象です。



なお、今回リリースされたロリポップ!の無料独自SSL機能では、エコノミープランを除く、すべてのプランで無料の独自SSL が利用できます。独自ドメイン 1つに対し、ドメインとサブドメインを含めた最大 100個のドメインまで、常時SSL化することができます。

また、10月上旬には heteml でも同じ「Let’s Encrypt」が導入される予定とのことです。200万を超えるサイト数(実績)を誇るロリポップ!と、その姉妹サービスである heteml で無料の独自SSL が導入されることで、日本国内の常時SSL化サイトの数も一気に増加しそうですね。

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heteml が新サーバー環境への移行機能を導入予定

heteml が新サーバー環境への移行機能を導入予定

heteml は、2016年11月1日にサーバー環境を大幅にリニューアルし、非常にパフォーマンスの高いサーバーに生まれ変わりましたが、以前の環境を利用しているユーザーに対して、スペックの高い新サーバー環境へ移行できる機能を、2017年9月末にリリースする予定である旨のアナウンスが行われました。

これまで一般的なレンタルサーバーでは、新規受け付け分のサーバースペックなどが向上しても、旧ユーザーは古い環境のまま置いてきぼりになってしまい、サーバー会社による移行を待つしかありませんでした。しかし、この機能によって、サーバー会社による移行を待つことなく、よりよいサーバー環境へ移行できるようになります。



これは heteml の既存ユーザーにとっては非常に大きなメリットです。というのも、heteml の旧環境と新環境では、その安定性やパフォーマンスに大きな差があるからです。当サイトが独自で調査した結果からも、各種のパフォーマンスが大幅に向上しているのがわかります。

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また、本年実施した他社とのパフォーマンス比較調査でも、新環境のサーバーは最高レベルであることが立証されました。

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この新サーバー環境への移行機能は、昨年エックスサーバーが導入して大きな話題になっていましたが、今回 heteml でも導入されるということで、既存ユーザーにとっては朗報と言えるでしょう。


ロリポップ!が新サービスである「マネージドクラウド」をリリース予定

最もビックなニュースは、ロリポップ!がまったく新たなサービスをリリースするという点です。

その名も、「ロリポップ!マネージドクラウド」。今回リリースされたのは、その「クローズドα版」で、無料のα版テスト利用への応募が開始されています。



このマネージドクラウドサービスは、クラウドの複雑な部分をロリポップ!側で管理することにより、共用サーバーレベルの使い勝手でありながら、リソースの増減を自由に行えるクラウドの最大のメリットを享受できるサービスのようです。イメージ的には、昨年サービスを開始した、mixhost のような形ではないかと思います。

今後はこのようにリソースをより自由に変えられるサービスがどんどん増えると思いますし、既存の共用サーバーのプランは、少しずつこういったクラウド形式に切り替わっていくのかもしれませんね。


まとめ

以上、GMOペパボのロリポップ!・heteml 両サービスにおける新機能・サービスリリースについてまとめてみました。

ロリポップ!・heteml のユーザーにとっては、無料の独自SSLも新サーバー環境への移行機能も、非常にメリットの大きいアップデートです。特に近年加速している「Webサイトの常時SSL化」の流れ中で、圧倒的なユーザー数を誇るロリポップ!による無料の独自SSL リリースは、非常に大きな意味を持っていると思います。

また、ロリポップ!の新サービス「マネージドクラウド」は、今後のレンタルサーバーの主流になりそうなサービスです。既存のロリポップ!のユーザー層をメインターゲットと考えると、おそらく比較的安価なプランも提供されるのではないかと考えられますので、今後の展開がとても楽しみです。

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