独自ドメインでメールのみ運用するには?



レンタルサーバーを借りた場合、Webサイトの運用以外に、独自ドメインでメールの運用もしたいという人は多いでしょう。

また、中には Webサイトは不要、もしくは後日作成するなどのため、とりあえず独自ドメインのメールだけ運用できればいいという人もいます。

独自ドメインは完全にユニークで、世界に二つと同じものはありません。独自ドメインのメアドは、所有者の顔としての役割を果たすこともあるため、自分だけのオリジナルのメアドを持ちたいと考える人も多いでしょう。

そこで、独自ドメインでメールを運用するメリット・デメリット、メールの運用方法の概要と設定の流れ、メールを運用するためのレンタルサーバーの選び方などについて説明したいと思います。


独自ドメインメールのメリット・デメリット

まず、独自ドメインでメールを使用する際のメリットとデメリットを挙げてみます。

メリット

  • 自分だけのメールアドレスを持つことができる
  • メールアドレスを好きなだけ作ることができる
  • 複数のメアドを持っている場合、楽に一括管理ができる
  • 信頼性が高い(特に法人のドメイン(cp.jpなど))

以上のように、メリットはいろいろありますが、やはり自分だけのアドレスを持てるというのが一番大きいでしょう。

また、仕事で使用する場合は、フリーのアドレスと比べると、信頼性はぐんと上がります。仕事で関わる人が、名刺に Yahoo! などフリーのメアドを書いていたら、メールを送るのに躊躇してしまいますよね。

デメリット

  • 独自ドメインの取得料が発生する
  • レンタルサーバーの使用料金がかかる
  • 設定の手間が多少必要
  • 相手によっては迷惑メール扱いされてしまう

デメリットとしては、やはりそれなりの費用が発生することですが、現在は独自ドメインも非常に安く、年間で1,300円程度から、co.jpドメインでも3,000円弱で取得できます。初年度だけであれば、100円以内で取得できるところもあります。

レンタルサーバーもピンキリですが、一番安いところではドメインと同じくらいの値段で利用できますので、それほど大きな負担にはなりません。

ドメイン取得業者の選び方とおすすめの業者



また、ビジネス向けの月額1,000円程度のレンタルサーバーを借りることで、独自ドメインを無料で取得することもできます。

レンタルサーバーで提供される無料の独自ドメインの場合、初年度だけ無料のところがほとんどですが、エックスサーバーは毎年の更新料も無料になるため、長年利用すれば大きな節約になります。

エックスサーバーの検証・評価レビュー



なお、最後の迷惑メール扱いされてしまう点ですが、co.jp ドメインなどは問題ありませんが、送信先のセキュリティが厳しい場合には、初めてメールを送る場合に迷惑メール判定されてしまうこともあります。


独自ドメインのメールを使うために必要なものは?

では、次に実際に独自ドメインのメールを使うための方法とその流れを見ていきましょう。

独自ドメインでメールを使えるようにするためには、以下の 3つを用意する必要があります。

  • 独自ドメイン
  • メールサーバー(レンタルサーバー)
  • メールソフトやスマホなど

初心者の場合、独自ドメインさえ取得すれば Webサイトやメールを使えると思っている人も多いのですが、独自ドメインの取得料金や更新料は、あくまでそのドメインを使用する権利金のようなものです。

実際にドメインを使用してメールを運用するためには、実際にメールの送受信をしたり、送受信したメールを格納するためのメールサーバーを用意する必要があります。



メールサーバーは、一般的なレンタルサーバーを借りれば OK です。ただ、激安サーバーや法人向けの最安プランなどの中には、メールの運用自体ができないレンタルサーバーのプランもありますので、事前にチェックしましょう。

最後に、メールを実際に送受信するメールソフトやスマホなどを用意すれば、独自ドメインのメールを利用できるようになります。また、ブラウザから直接メールの操作を行える Webメールもありますので、メールソフトがなくても運用は可能です。



独自ドメイン取得からメールの利用ができるまでの流れ

続いて、独自ドメインを取得し、実際に独自ドメインのメールアドレスを利用できるようになるまでの流れを説明します。


  • 独自ドメインを取得
  • レンタルサーバーを借りる
  • レンタルサーバーに独自ドメインを設定
  • レンタルサーバーでメールアカウントを作成
  • 独自ドメインのネームサーバーの設定を変更
  • メールソフトやアプリなどにメールアカウントを設定



上の流れについて、簡単に補足説明します。

まず、独自ドメインを、ドメイン取得業者から取得します。あわせて、メールを使うためのレンタルサーバーの契約も行います。



次にレンタルサーバーで独自ドメインを使用できるように、独自ドメイン名を登録し、サーバーの中にそのドメインで使用する領域を確保します。

さらに、メールアカウントを作成します。これは、メールの@マークよりも左の部分を決めることです。たとえば、「info@exmple.com」「administrator@exmple.com」といったものですね。

独自ドメインを持っていれば、@マークの左側を自由に決められますし、サーバーの環境が許せば、無限にそのアドレスを作ることもできます。この作業は、各メールアドレス専用のメールボックスを作成する作業でもあります。



次の「ネームサーバーの設定」ですが、これは取得した独自ドメイン宛にメールが送られたら、契約したレンタルサーバーにメールを届けるように、世界中の DNS(ドメインネームサーバー)に情報を登録することです。この情報登録をしないと、メールを送っても宛先不明で、送り返されてしまうことになります。

ネームサーバーの情報が世界中に浸透するまでには、数時間から72時間ほどかかりますので、設定が終わったらすぐに使えるわけではありません。(たいていは、2時間ほどで使えるようになります)

なお、ドメインとサーバーを同じ会社で契約した場合、このネームサーバーの設定は必要がないことがほとんどです。初心者にはわかりにくい部分なので、スキルに自信がない人は、「ムームードメイン」と「ロリポップ!」、「ネットオウルドメイン」と「スターサーバー」など、同じ系列で契約するほうがいいでしょう。



より具体的に設定の流れを見てみたい人は、格安、かつ設定が簡単で人気の高い、「ムームードメイン」と「ロリポップ!」の組み合わせで、独自ドメインのメールを使えるようにするまでの流れを説明した、以下のページを参照してください。

独自ドメインでメールを運用する全工程をわかりやすく解説!<ロリポップ!+ムームードメイン>


独自ドメインのメールを運用をするためのレンタルサーバーの選び方

独自ドメインを運用するためのサーバーには、どのようなものがあるのでしょうか。

レンタルサーバーでメールの運用のみを行うのであれば、以下の 2つの選択肢があります。

  • メール専用のレンタルサーバー
  • 一般的なレンタルサーバー(Webサイトも作れる)

メール専用のレンタルサーバーにも、格安のものから法人向けのしっかりしたものまであります。

それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。

メール専用サーバー(格安)

・メリット
とにかく安い
設定する項目が少ないので簡単

・デメリット
ディスク容量が小さい(多人数の運用には向いていない)
サーバーの安定性が低い
サポート体制が弱い(電話窓口なしなど)
Webサイトを作る場合、別契約か引越しの必要あり

メール専用サーバー(法人向け)

・メリット
サーバーの安定性が高い
セキュリティが高い
非常に多機能(スケジュールやタスク管理なども可能)
容量が大きく、多人数の利用に向いている

・デメリット
価格が高い
機能が多いと設定や管理が複雑
Webサイトを作る場合、別契約か引越しの必要あり

法人向けのメール専用サーバーは、ビジネスで利用されることが中心のため、非常に安定性を重視しており、むしろ Webサイトよりも安定性が高く保たれている印象があります。

これは、メールが届かないことは、ビジネスで大きな機会損失につながる可能性が高いからですね。

一般的なレンタルサーバー

一般的なレンタルサーバーの場合、Webサイトの運営が可能なことが大きなメリットです。

メール専用サーバーの場合は、同じ契約のままでは Webサイトの運営はできませんので、別途 Webサイト用のサーバーを借りるか、レンタルサーバー契約後にメールのデータを移動する必要があります。

ただ、この引っ越し作業は結構面倒で、メールのデータやメアドの数が多ければ多いほど、時間や手間がかかってしまいます。

そのため、将来的に Webサイトも作りたいと考えているのであれば、最少から一般的なレンタルサーバーを借りることを、強くオススメします。

その他のメリットやデメリットは、そのサーバーの機能などによって変わってきますが、格安メール専用サーバーと法人向けメールサーバーの中間的なイメージでいいと思います。



以上の点を踏まえて、どの形のサーバーを借りるのが自分にとっていいのか、考えてみるといいでしょう。

そのうえで、メール専用のサーバーを検討する場合には、以下の記事を参照してください。

メール運用向けレンタルサーバー比較


メール用のオススメレンタルサーバー

まず、メール運用を主として、将来的に Webサイトも作りたいという人向けのレンタルサーバーの選び方を考えてみます。

その前に、レンタルサーバーを選ぶうえで、注意しておきたい点を挙げておきます。

無料のレンタルサーバーは使用しない

もしかすると最低限の費用ですませるために、無料のレンタルサーバーを借りよう、と考える人もいるかもしれません。しかし、無料のレンタルサーバーは避けたほうがいいです。

無料のレンタルサーバーというのは、無料で提供する代わりに、安定性やセキュリティ等に対して、一切責任を負ってくれません。つまり、送られてきたメールや送ったメールがきちんと届かない可能性があるということです。



ビジネス上はもとより、プライベートでも、万一メールが届かないことがあれば、トラブルの元になります。また、障害が発生して、メールがすべて消えてしまうこともありえますが、そのデータの保証もあるとは限りません。

Webサイトの安定性は非常に重要ですが、それ以上にメールの安定運用はビジネスにおいて非常に重要です。もし、ビジネスとして事業を行うのであれば、安くても絶対に有料のレンタルサーバーを借りましょう。



また、格安サーバーの中にも障害等が多ったり、安定性に欠けるものもあるため、注意が必要です。

たとえば、よく知られている「さくらのレンタルサーバ」の最安プランは、サーバーの安定性も非常に低いです。もし、さくらの最安プランを借りるのであれば、ロリポップ!やスターサーバーを借りたほうがいいでしょう。

「ロリポップ!&heteml」v.s.「さくらのレンタルサーバ」徹底比較!

メール用レンタルサーバーの選び方

最後に、メール運用を当初の目的としたレンタルサーバーの選び方を見てみましょう。

レンタルサーバーを選択する条件として、以下のようなものを考えてみます。

  • 最初はメールだけなので、できるだけ安いプランにしたい
  • 将来的に Webサイトやブログを運営する
  • Webサイトやブログが育ってきたら、大量のアクセスにも対応できるようにしたい

かなり贅沢なリクエストですが、この条件であれば、最初はメールの運用から始め、のちに Webサイトやブログを運営し始めてからも、非常に面倒なサーバーの引っ越しの手間をかけることなく、リーズナブルかつ長期間使い続けることができます。



このリクエストに答えられるレンタルサーバーとしては、以下の 3つが挙げられます。

  • ロリポップ!
  • スターサーバー
  • mixhost(ミックスホスト)

ロリポップ!とスターサーバーは、最安のプランでは月額 100円台から利用が可能で、将来的に上位のプランに変更もできるため、ディスク容量を増やしたり、アクセス増に対応することが可能です。(下位プランへの変更は不可)

また、同じ会社で独自ドメインを取得すれば、初心者にはわかりにくいネームサーバーの設定も必要ありませんので、非常に楽です。



一方、mixhost は月額料金が 880円からになりますが、上位だけではなく、下位にもプラン変更できます。また、プラン変更時は日払いが可能で、アクセスの増えたときだけ上位プランにするといったことができるため、使い方次第で料金をグンと節約できます。

mixhost は、機能も非常に豊富で、サーバーをデータ置き場にするといった使い方もできるため、本格的なサイトやブログ運営を目指している人には、最もオススメなレンタルサーバーです。



ロリポップ!の検証・評価レビュー
スターサーバーの検証・評価レビュー
mixhost(ミックスホスト)の検証・評価レビュー