サーバー解約後の独自ドメインの手続き比較(エックスサーバー/お名前.com)

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以前「無料といってもこんなに違う!レンタルサーバーの独自ドメイン無料サービス比較」という記事で、レンタルサーバー契約でもらえる、無料の独自ドメインのサービスの違いについて触れました。

こちらは主に契約時の話だったのですが、レンタルサーバー解約後の独自ドメインの処理や手続きなどについても、レンタルサーバーごとに大きな違いがあります。

今回はレンタルサーバーを解約した後に、取得した独自ドメインをどのように処理したり、手続きを行うことになるかについて詳しくみてみたいと思います。

目次

レンタルサーバー解約後も独自ドメインは生きている

レンタルサーバーの契約期間は会社ごとによって異なりますが、おおむね最低 1か月~3か月くらいのサイクルで契約することができます。

一方、独自ドメインは基本的に年単位の契約です。また、基本的に途中解約というようなことはできず、独自ドメインの所有権は契約満了まで残ります。

そのため、レンタルサーバーの契約と同時に独自ドメインを取得した後、レンタルサーバーだけを解約した場合、独自ドメインの所有の権利だけが残る、ということが普通にありえます。

そして、サーバーは解約したのに、独自ドメインの契約だけが残る場合、その後の処理や手続きは、契約していたレンタルサーバーの仕組みによって大きく異なります。

これは無料で取得したドメインに限ったことではありませんが、ここでは前回からの話の流れを汲んで、レンタルサーバー契約で無料独自ドメインを取得した後どうなるかについて話を進めたいと思います。

今回は、無料の独自ドメインをプレゼントしてくれる、エックスサーバーお名前.comレンタルサーバーを例として、サーバー解約後の独自ドメインの取り扱い方法について比較してみます。

エックスサーバーでの無料ドメインの取り扱い

まず、エックスサーバーからみてみましょう。

エックスサーバーの場合、取得した独自ドメインの管理は、レンタルサーバーサービスの「エックスサーバー」自体で行います。

エックスサーバーには、別途独自ドメイン取得サービスを行っている「エックスドメイン」というサービスもありますが、エックスサーバー側で取得したドメインは、あくまでエックスサーバー内で管理する形になっています。

エックスサーバーでレンタルサーバーと独自ドメインを契約していて、レンタルサーバーのみを解約した場合、独自ドメインの契約だけをそのまま継続してエックスサーバーで行うことができます。

契約自体の変更や支払いなども、契約関連のシステムである「インフォパネル」で今まで通り行うことができます。もちろん、既定の手続きを行えば、他社へのドメイン移管も可能です。

エックスサーバーのインフォパネル(プレゼントドメイン)

そのため、エックスサーバーの場合は、レンタルサーバーのみを解約しても、特に何の手続きを行う必要もなく、今まで通り利用できるというわけです。(一応、他社でそのドメインを使い続けるためには、ネームサーバーを変更する必要はあります。)

何より、エックスサーバーの場合は「Whois情報公開代行(ドメインの所有者名や連絡先の情報をドメイン取得会社の情報に書き換えてくれるサービス 全世界で閲覧可能)」を行ってくれるので、エックスサーバーで独自ドメインを利用し続けても安心です。

お名前.comレンタルサーバーでの無料ドメインの取り扱い

一方、お名前.comレンタルサーバーで取得した独自ドメインの管理も、サーバー契約中は お名前.comレンタルサーバー側で行います。(こちらは、「Whois情報公開代行」を行っていません)

しかし、お名前.comレンタルサーバーの場合、レンタルサーバーを解約すると、独自ドメインの管理は お名前.comレンタルサーバーから強制的に外されます。

お名前.comレンタルサーバーの言葉を借りると「お客様管理」という形に変更され、お名前.comレンタルサーバーへ戻すことはできなくなります。(また、管理システム「ドメインNavi」のステータスに「削除」と表示されます)

お名前.comレンタルサーバーのドメインNavi

その後どうなるかというと、本家のドメイン取得サービスの「お名前.com」側で管理するような形になります。(「お名前.comレンタルサーバーの会員ID」=「お名前.comの会員ID」という形になっているようなので、同じ会員IDでお名前.com の管理画面にもログインできます)

また、ドメインが お名前.comサーバーからお名前.com に移管される形になるため、「ドメイン情報認証(メールアドレスの有効性認証)確認」のメールも送られてきて、その手続きも行う必要があります。(単に URL をクリックして開くだけですが)

なお、お名前.com 側の「ドメインNavi」というシステムに入ると、Whois情報公開代行の設定もできました。(移管後の初回であれば、Whois情報公開代行も無料で利用できるようですが、設定するタイミングが遅くなると、毎年オプション料金が発生する可能性がありますので注意したいところです)

以上のように、お名前.comレンタルサーバーの場合、強制的に お名前.com へドメイン管理の移管が行われるため、色々作業が必要になります。このシステムについてわかりやすく説明されたページなどもなかったため、何をどうすればいいかわかりにくいなと思いました。

サーバー解約後の独自ドメインの手続き比較(エックスサーバー/お名前.com)まとめ

以上、レンタルサーバー解約後の独自ドメインの手続きの違いについてみてみました。

エックスサーバーの場合は何の手続きをしなくてもそのまま利用できますが、お名前.comレンタルサーバーの場合は上記のように色々手続きを行わなければ継続利用はできません。

一応、お名前.comレンタルサーバー解約手続き時に送られてくるメールに概要は書かれていたのですが、解約手続きから 1か月以上経過していることや、まとまった詳しい説明がなかったため、知識があまりない人だとピンと来ないのではないかと思います。そういう人は、突然送られてくる「ドメイン情報認証」や「お名前ID付替 完了通知」のメールが来ても、どうしたらいいかわからないかもしれませんね。

最終的に独自ドメインが移管されるシステムになっているのであれば、最初から取得するドメインもお名前.com 側で取得される形になれば混乱はないのになと思いました。(独自ドメインの期限とサーバーの解約が同時に切れる人ばかりではないと思いますので)

こういった手間を考えると、独自ドメインを取得するのであれば、独自ドメインを別途取得するか、エックスサーバーのようにシンプルに使い続けられるシステムになっているところを利用するのがいいですね。

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