「エックスサーバー」v.s.「ロリポップ!」-機能とパフォーマンスを独自計測データで徹底比較!

「エックスサーバー」v.s.「ロリポップ!」-機能とパフォーマンスを独自計測データで徹底比較!

レンタルサーバーシェア No.1 で、19年以上の運営実績がある「エックスサーバー」と、格安レンタルサーバーのパイオニアであり、20年以上の運営実績がある「ロリポップ!」

どちらも古くから人気の高いレンタルサーバーとして知られており、ロリポップ!も同系列のレンタルサーバー「heteml(ヘテムル)」との合算では、エックスサーバーを超えるほどのシェアを持っているため、一体どっちのサーバーを契約しようか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

今回は、このエックスサーバー株式会社が提供する「エックスサーバー」と、GMOペパボ株式会社の提供する共用サーバーサービス「ロリポップ!」について、そのサービス概要からサーバーの実際の性能までを比較してみました。

この記事を読んでいただければ、どちらを選ぶべきか判断できるようになると思いますので、じっくりご覧ください。

最初に結論を言ってしまうと、以下のとおりです。

「エックスサーバー」v.s.「ロリポップ!」の結論

・より安定・よりハイスペックのサーバーを常に利用したい人 ⇒  エックスサーバー
・コスパ優先で性能の良いサーバーを利用したい人
⇒ ロリポップ!

では、具体的に比較した内容の詳細を見ていきましょう。

  1. エックスサーバーとロリポップ!のスペック~サービスの詳細を比較
    1. 主なサービス(ディスク容量・マルチドメイン数・データベース数など)の違い
      1. 格安プランはロリポップ!のみ 全体としては、料金的にもスペック的にもロリポップ!の「ハイスピード」プランが頭一つ抜けている
    2. サーバースペック(CPU・メモリ・高速化機能など)の違いをチェック
      1. サーバーのスペックはエックスサーバーが全体的に上 リソース保証も導入されてより安定性がアップ
    3. その他の主なサービス(独自SSL・バックアップ・サポート体制など)の違い
      1. バックアップとプラン変更において、エックスサーバーがより柔軟に対応が可能
  2. エックスサーバーとロリポップ! のパフォーマンスを比較
    1. サーバーの安定性比較の概要
      1. サーバー専用の監視ツールで 6か月以上計測した結果を比較
    2. Webサーバーの稼働率と応答速度を比較
      1. 1位のエックスサーバーと2位のロリポップ! どちらも安定性が高いが、応答速度は若干エックスサーバーが上
    3. サイトの表示速度比較の概要
      1. 表示速度を計測する専用ツールで WordPress の表示速度を 6か月間計測して比較
    4. WordPress の表示速度を比較
      1. サイトの表示速度はやはりエックスサーバーが僅差で上 ロリポップ!も十分な速度を達成
  3. まとめ
      1. コスパ優先ならロリポップ! 安心・安全を優先して長く使いたいならエックスサーバーがおすすめ
    1. エックスサーバーがおすすめな人
    2. ロリポップ!がおすすめな人

エックスサーバーとロリポップ!のスペック~サービスの詳細を比較

最初に、両社サービスの違いについて見ていきましょう。まずは、主なサービス概要からです。

主なサービス(ディスク容量・マルチドメイン数・データベース数など)の違い

格安プランはロリポップ!のみ 全体としては、料金的にもスペック的にもロリポップ!の「ハイスピード」プランが頭一つ抜けている

会社名プラン名初期費用月額費用ディスク
容量
マルチ
ドメイン数
データ
ベース数
転送量
ロリポップ!エコノミー1,650円99~132円100GB50個×無制限
ロリポップ! ライト1,650円220~440円200GB100個1個無制限
ロリポップ! スタンダード1,650円440~880円300GB200個50個無制限
エックスサーバースタンダード無料990円~300GB無制限無制限無制限
ロリポップ! ハイスピード無料550~1,320円400GB無制限無制限無制限
エックスサーバープレミアム無料1,980円~400GB無制限無制限無制限
ロリポップ! エンタープライズ無料2,200~2,530円1.2TB無制限無制限無制限
エックスサーバービジネス無料3,960円~500GB無制限無制限無制限

転送量とは?
Web サイトの表示の際に、サーバーから閲覧者の PC に向けて送られるデータ量のこと。Web サイトへのアクセス数が多く、
この転送量の上限をオーバーすると、アクセスが遮断され、サイトが閲覧できなくなってしまう可能性がある

両社における各プランと価格帯毎にディスク容量、マルチドメイン数(設置可能な独自ドメイン数)、転送量の目安を一覧にしました。

プラン構成としては、ロリポップ!が月額500円以下の格安プランを含む、エックスサーバーは月額1,000円以上のみ、という形になっています。そのため、格安プランを利用したいなら、ロリポップ!を選ぶことになります。

なかでも競合するプランとしては、エックスサーバーの「スタンダード」とロリポップ!の「ハイスピード」、エックスサーバーの「プレミアム」とロリポップ!の「エンタープライズ」になるでしょうか。

前者はロリポップ!側が月額 550円~という圧倒的なコスパで、アドバンテージが高いです。一方、後者はディスク容量が多い以外は、逆に料金的にはエックスサーバーのほうが安いです。

以上から、トータルで見てもロリポップ!の「ハイスピード」プランが、コスパ的にもスペック的にも頭一つ抜けているという印象です。

サーバースペック(CPU・メモリ・高速化機能など)の違いをチェック

サーバーのスペックはエックスサーバーが全体的に上 リソース保証も導入されてより安定性がアップ

エックスサーバーロリポップ!
Webサーバーソフトnginx(エンジンエックス)Apache(アパッチ)/
ハイスピード以上は
LiteSpeed(ライトスピード)
記憶媒体オールNVMe(SSD)オールSSD
データベースMariaDBMySQL
CPUAMD EPYC(vCPU 128コア)
仮想 vCPU 6GB / 8GB / 10GB コア
※リソース保証あり
非公開
メモリ 1TB(仮想 4GB / 8GB / 12GB)
※リソース保証あり
非公開
PHPCGIモード(FastCGI)モジュール版(ライト/スタンダード)
LiteSpeed 版(ハイスピード以上)
高速化機能超高速環境「KUSANAGI」
・ Xアクセラレータ機能・ HTTP/2・
・サーバーキャッシュ機能
・ブラウザキャッシュ機能
LiteSpeed Cache(ハイスピード以上)
・HTTP/2
・ロリポップ!アクセラレータ
・コンテンツキャッシュ機能
アクセス増対策○(Xアクセラレータ機能)○(同時アクセス数機能拡張
(ブースト機能))
  • 超高速環境「KUSANAGI」:WordPressの高速化チューニングが施された仮想マシンおよび、そのイメージで、世界最速クラスのWordPress実行環境と評価されている
  • LiteSpeed Cache:WordPress 用の表示データをキャッシュし、高速表示する LiteSpeed 専用のプラグイン

次に、サーバー周りのスペックの違いをチェックしてみましょう。

サーバースペックに関しては、ロリポップ!が非公開になっている点が多いため比較が難しいのですが、基本的にエックスサーバーのほうが常にサーバー基盤部分の更改は速いので、よりスペックは高めだと思われます。

また、エックスサーバーには各ユーザーが利用できる CPU やメモリのリソースを確保する「リソース保証」がありますので、安定性の面でもエックスサーバーのほうがより高いと言えます。

一方のロリポップ!側においては、特段アドバンテージは見られません。
ただ、アクセス増対策に関しては、(あくまで推測ですが)おそらくロリポップ!の「同時アクセス数機能拡張」のほうが柔軟性が高い(許容範囲が広い=同じスペックでも多くのアクセスに耐えられる)のではないかなと思われます。

その他の主なサービス(独自SSL・バックアップ・サポート体制など)の違い

バックアップとプラン変更において、エックスサーバーがより柔軟に対応が可能

 エックスサーバーロリポップ!
無料独自SSL○(Let’s Encrypt)○(Let’s Encrypt)
WAF
バックアップ○(Web・メール・データベース
:14日間分)
有料(Web/メール/データベース)
(保存期間不明)
※ハイスピード以上無料
 バックアップからの復元○(無料)△(無料)
プラン変更○(上位・下位)○(上位のみ)
 プラン変更のタイミング月単位月単位
電話サポート
アダルトサイト××
データセンター国内国内
お試し期間10日間10日間
キャンペーン独自ドメイン永久無料、
初期費用無料など
独自ドメイン永久無料、
初期費用無料など

次に、その他の仕様の中で違いがみられるものや、重要な機能やサービスと思われるものをいくつかピックアップし、比較してみました。

違いがみられるのは、バックアップとプラン変更です。

バックアップに関しては、ロリポップ!は基本有料で、ハイスピードとエンタープライズだけ、無料の自動バックアップが提供されています。ただ、保存期間は開示されていないことと、復元を依頼した時にいつの時点のデータが復元するかを任意に選べないので、自分の欲しいデータを復元できるとは限りません。

一方、プラン変更についても、ロリポップ!は上位プランのみに変更が可能、上位に変更した後は、下位プランに戻すことはできません(契約しなおしになる)。

以上の 2点においては、エックスサーバーのほうがより柔軟に利用できると言えるでしょう。

エックスサーバーとロリポップ! のパフォーマンスを比較

では、次に各サーバーのパフォーマンスを比較してみましょう。サーバーの性能はスペックだけではわかりません。そのため、実際に各サーバーを使用して検証を行った内容から、実際の能力差を見てみたいと思います。

比較に使用するのは、当サイトで独自に調査したデータで、同じ価格帯のプランである、エックスサーバー「スタンダード」ロリポップ!「ハイスピード」を使用した結果です。
(※ 2021年の計測データを基にしています。)

調査の詳細については、以下の各記事でご確認ください。

Webサーバーの安定性を独自調査データで比較
サーバー別のWordPress表示速度を独自調査データで比較

サーバーの安定性比較の概要

サーバー専用の監視ツールで 6か月以上計測した結果を比較

まず、サーバーで最も重要な「安定性」からチェックします。

調査は Webサーバーの監視ツール「Site24x7」を利用したもので、約 7日間× 6か月間に渡ってサーバーの稼働率と応答速度をモニタリングした結果を比較します。

「稼働率」は、サーバーが正常に動作していた時間帯の割合で、100%に近いほどより安定していると言えます。おおむね「99.99%」程度であれば優秀です。(※ 稼働率=(稼働時間×障害時間)÷稼働時間×100)

「応答速度」は、外部からサーバーに対してサイトのデータを送るよう命令を送った際(HTTPリクエスト)に、どのくらいで応答を返してきたかを計測したもので、数値が小さいほうが応答は速いため、より良いサーバーということになります。

Webサーバーの稼働率と応答速度を比較

1位のエックスサーバーと2位のロリポップ! どちらも安定性が高いが、応答速度は若干エックスサーバーが上

順位サーバー名
(プラン名)
項目平均7月8月9月10月11月12月
1位エックスサーバー稼働率100%100% 100%100%100%100%100%
応答速度201.2185.0225.0185.0213.0201.0198.0
2位ロリポップ!稼働率 100%100%100%100%100%100%100%
応答速度263.8206.0298.0245.0244.0370.0220.0
平均稼働率99.995%100%99.974%99.999%100%99.999%99.998%
応答速度389.4413.9421.5337.1386.0388.0350.0
※無断転載禁止
※稼働率の単位は「%」、応答速度の単位は「ミリ秒」

まず、稼働率はどちらも 100%を達成できており、非常に安定しています。

一方、応答速度に関しては、エックスサーバーが 185ミリ秒というかなり速い結果を出しており、ロリポップ!よりもよい結果と言えます。

サイトの表示速度比較の概要

表示速度を計測する専用ツールで WordPress の表示速度を 6か月間計測して比較

次に、各サーバーに設置した WordPressサイトの表示速度を比較してみます。表示速度の計測には、同じく Site24x7 を使用しています。こちらも約 7日間× 6か月間に渡る調査結果です。

結果の数値については、小さいほうが速く表示できるということを意味しますので、数値が小さいほうがより良いサーバーということになります。(計測に使用したWebサイトのデータは共通)

WordPress の表示速度を比較

サイトの表示速度はやはりエックスサーバーが僅差で上 ロリポップ!も十分な速度を達成

順位サーバー名
(プラン名)
平均(秒)7月8月9月10月11月12月
2位ロリポップ!(ハイスピード)3.623.422.952.904.414.113.94
3位エックスサーバー(スタンダード)3.853.234.662.764.334.133.98
8社平均4.023.664.393.264.524.194.12
※無断転載禁止
※単位はすべて「秒」

サイトの表示速度も、ほとんどの月でエックスサーバーがロリポップ!を上回っています。

こちらも 8社の総合では 2位と 3位で並んでいますので僅差でしかありませんが、やはりエックスサーバーの底力というか、スペックへのこだわりが見えたような感じです。

まとめ

コスパ優先ならロリポップ! 安心・安全を優先して長く使いたいならエックスサーバーがおすすめ

以上、エックスサーバー株式会社のエックスサーバーと、GMOペパボ株式会社のロリポップ!について、そのサービスから、安定性、Webサイトの表示速度まで、独自に測定したデータをもとに比較してみました。

料金的にはロリポップ!の「ハイスピード」プランが頭一つ抜けている状況、サービス面やパフォーマンスに関してはエックスサーバーがやや上、といった印象です。

やはり、料金的には月額最低 550円から利用できる、ロリポップ!の「ハイスピード」プランにかなりのアドバンテージがあります。
また、格安プランもロリポップ!にしかありませんので、この点でも選択の余地はないでしょう。

一方、エックスサーバーについては、常に最新・最高のスペックを維持する企業努力は非常に評価できます。また、長年の運営実績の中でも大規模な障害を一切起こしていない質実剛健さは、高く評価できます。

以上から、エックスサーバーとロリポップ!は、それぞれこんな人におすすめだと言えます。

「エックスサーバー」v.s.「ロリポップ!」の結論

・より安定・よりハイスペックのサーバーを常に利用したい人 ⇒  エックスサーバー
・コスパ優先で性能の良いサーバーを利用したい人
⇒ ロリポップ!

エックスサーバーがおすすめな人

  • 安定性を重視し、安心して長く使い続けたい人
  • よりハイスペックなサーバーを常に利用したい人
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